
グレート・サザン・ツーリング・ルートを探索する旅へ出よう!
グレート・サザン・ツーリング・ルートを
海辺の絶景が広がるグレート・オーシャン・ロード(Great Ocean Road)を進みながら、太古の遺物が残るグランピアンズ国立公園(Grampians National Park)に立ち寄りましょう。また、この地域はオーストラリア国内屈指のスパの名所でもあります。ぜひ利用して、心身共にリフレッシュしましょう。グレート・サザン・ツーリング・ルート(Great Southern Touring Route)は、「グレート」の名にふさわしい素晴らしい見どころに溢れた観光ルートです。
Trip overview
外せない体験
- 海岸線に沿った世界有数の景観道路、「グレート・オーシャン・ロード」でドライブ
- グランピアンズ山脈でアボリジナルピープルの壁画を見る
- 1850年代のゴールドラッシュ時代を再現した屋外博物館「ソブリン・ヒル」で、リアルな体験を楽しむ
1日目:メルボルンからアングルシー
メルボルンを発ったら、美しいベラリン半島(Bellarine Peninsula)を目指して西へ車を走らせましょう。今日は、魅力的な野生動物を観察して、海岸線の見えるヴィンヤードやサーフィンの名所に立ち寄ります。
ジーロングで先住民文化に親しむ
ナラナ・アボリジナル・カルチュラル・センター(Narana Aboriginal Culture Centre)では、先住民の文化に心も体も繋がることができます。ブーメラン投げに挑戦して、エミューやワラビーの様子を見てみましょう。また、先住民の伝統儀式も見学できます。また、カフェでは先住民の味を再現したメニューが用意されています。
国立ウール博物館に立ち寄る
国立ウール博物館(National Wool Museum)に立ち寄れば、オーストラリアのウール産業が1788年にヨーロッパからの最初の入植者(と羊たち)が上陸して以来、どのような変遷をたどってきたかが分かります。同博物館では、この地に太古から暮らしてきた先住民のワダーワラン族や、ジーロング(Geelong)の街についても学べます。
ウェリビー・オープン・レンジ動物園で野生動物を見学
ウェリビー・オープン・レンジ動物園(Werribee Open Range Zoo)では、ユーカリの木で休むコアラやサバンナを闊歩するキリンの他、カバやチーター、シマウマも見ることができます。しかも、アフリカを思わせる平原に建つラグジュアリーロッジに宿泊して、満天の星の下で夜を迎えることもできます。
ジャック・ラビット・ヴィンヤードでワインテイスティング
ジャック・ラビット・ヴィンヤード(Jack Rabbit Vineyard)で望むヴィンヤードの眺めは最高です。360度のパノラマで絶景を楽しめます。この地域で最高級の冷涼気候ワインを試飲したら、地産の食材をふんだんに用いた美味しいランチをいただきましょう。
オーストラリアのサーフィン文化発祥の地を訪ねる
リラックスした雰囲気が漂うトーキー(Torquay)の町は、オーストラリアのサーフィン文化発祥の地です。サーフィン関連の博物館としては世界最大のオーストラリアン・ナショナル・サーフ・ミュージアム(Australian National Surfing Museum)で、サーフィンの歴史を学びましょう。有名なサーファーの情報からサーフィン関連グッズ、レトロなサーフボードを使ったアート作品まで、多様な展示が陳列されています。
ベルズ・ビーチでのサーフィンに感動する
サーファーの間で伝説のスポットとして知られるベルズ・ビーチ(Bells Beach)に立ち寄る際は、このビーチで有名な階段に行ってみましょう。階段からは、砂浜だけでなく石灰岩の険しい崖やうねる波までもが見渡せます。ベルズ・ビーチは、サーフィン用品専門店のリップ・カール(Rip Curl)が主催するプロサーフィン大会の開催地でもあります。サーフィンの心得がある方は、見るだけでなく、現地のサーファーに混じって一緒に波に乗ってみましょう。
カンガルーと一緒にゴルフ
アングルシー・ゴルフ・クラブ(Anglesea Golf Club)に立ち寄って、18ホールのコースにチャレンジしてみましょう。フェアウェイでは300頭を超えるカンガルーが自由に跳ね回っています。プレーを終えたら、ナインティーンス・ホール・ビストロ(19th Hole Bistro)のダイニングで一息つきましょう。
ウェルネス・リゾートで熟睡
初日の夜は、海辺の町アングルシー(Anglesea)で過ごします。グレート・オーシャン・ロード・リゾート(Great Ocean Road Resort)で、明日への英気を養いましょう。スパ付きのデラックス・スイートには身も心も若返るような設備が整っており、地産の食材や先住民の伝統食を活用したオリジナルメニューも楽しめます。
2日目:アングルシーからポート・フェアリーへ
今日は、一生の思い出に残るドライブに出かけましょう。グレート・オーシャン・ロードを辿り、石灰岩の断崖や金色に輝くビーチを眺めながら、魅力溢れる村々に立ち寄りましょう。まずは、メモリアル・アーチ(Memorial Arch)で自撮りの記念写真を収めてから、壮大な旅に出かけましょう。
ローンの町で美しい海を眺める
グレート・オーシャン・ロードを行く旅の2日目は、まず、海岸沿いの町Lorne(ローン)に立ち寄ります。波打ち際で食べる軽食を持ってビーチへ向かいましょう。腹ごしらえを済ませたら、海水浴でリフレッシュの時間です。思い切り体を動かした後は、町中のブティックや専門店を覗いて回りましょう。
林冠の間を歩く
熱帯雨林の中にあるグレート・オトウェイ国立公園(Great Otway National Park)には滝が各所で流れ、野生動物姿を現わします。なお、オトウェイ・フライ・ツリートップ・アドベンチャーズ(Otway Fly Treetop Adventures)でチケットを購入すれば、鬱蒼と茂る熱帯雨林の林冠の間に架けられたウォークウェイを歩けます。
野生のコアラを見る
グレート・オーシャン・ロード沿いの地域には、20,000匹を超える野生のコアラが生息しています。ケネット・リバー・ウォーク(Kennett River Walk)を歩くと、愛らしいコアラに加え野鳥の姿も見られます。一方、オーストラリア本土で最も古い歴史を持つ灯台であるケープ・オトウェイ灯台(Cape Otway Lightstation)の周辺も、コアラが見られるスポットです。
絶品シーフードをランチで堪能
グレート・オーシャン・ロードをさらに進むと、漁村アポロ・ベイ(Apollo Bay)に到着します。クリスズ・レストラン(Chris’s Restaurant)に立ち寄って、近海で採れた絶品のシーフードに舌鼓を打ちましょう。店内からはユーカリの木に縁取られたビーチを見下ろせます。
ワーナンブールの歴史を紐解く
景色が美しいベイ・オブ・アイランズ(Bay of Islands)を走り抜けると、ワーナンブール(Warrnambool)に辿り着きます。フラッグスタッフ・ヒル(Flagstaff Hill)の屋外シアターでサウンド&ライトショー(Sound and Light Show)を見ながら、この町に残る興味深い海事史を学びましょう。
19世紀に開業した宿に滞在
ワーナンブールでは、海辺のモダンなアパートメント・ホテル、「レディ・ベイ・リゾート(Lady Bay Resort)」での宿泊がお勧めです。他には、ポート・フェアリー(Port Fairy)にあるビクトリア州で最も長い歴史を持つ宿泊施設「メリジグ(Merrijig)」も人気のオプションです。メリジク・キッチン(Merrijig Kitchen)で旬の食材を使った料理を堪能してから、深い眠りに就きましょう。
3日目:グレート・オーシャン・ロードからグランピアンズへ
肥沃な土壌が広がる農業地帯を抜けて北へ車を走らせ、グランピアンズ国立公園の南端へ向かいましょう。この地に太古の昔から暮らしてきたアボリジナルピープルが「ガリワード(Gariwerd)」と呼ぶ、まさに圧巻の雄大な山並みが目の前に広がります。
ホエール・ウォッチングに出発
海岸周辺のエリアを発つ前に、ローガンズ・ビーチ(Logan's Beach)に立ち寄ってみましょう。6月から9月の間であれば、海岸付近を回遊しているミナミセミクジラが見られるかもしれません。ローガンズ・ビーチの後は、ワーナンブールのフォーショア・プロムナード(Foreshore Promenade)を歩きながら海岸線の美しい風景を眺めましょう。
有名なアート・ギャラリーに立ち寄る
南グランピアンズ(Southern Grampians)のハミルトン・ギャラリー(Hamilton Gallery)では、国内外から集められたアート作品を鑑賞できます。建物自体は小さいものの、展示数は9,000点超と、内容が非常に充実しています。芸術に関心がある方はぜひ立ち寄ってみましょう。しかも、入場は無料です。
ピエールポイント・ワイナリーでピノ・ノワールを試飲
グランピアンズ(Grampians)には、世界でも特に長い歴史を持ち、評価も高いワイナリーがあります。ピエールポイント山(Mount Pierrepoint)の山麓の丘陵地帯に佇むピエールポイント・ワイナリー(Pierrepoint Wines)で、ヴィンヤードを見下ろしながら逸品のピノ・ノワールを試飲しましょう。
パーカー・ストリート・プロジェクトで食事
空腹を覚えたら、パーカー・ストリート・プロジェクト(Parker St Project)に向かいましょう。レストランの自家菜園で育てた食材を使った定番メニューが多数揃っています。また、夏場には屋外席でアブラップト山(Mount Abrupt)を眺めながらオープンエアのランチを楽しめます。
現地のアボリジナル文化と繋がる
ブランブク国立公園&カルチャー・センター(Brambuk – The National Park and Culture Centre)では、グランピアンズに残るアボリジナル遺跡について学べます。ブーメランを投げたり、アボリジナルピープルの伝統食であるブッシュフードを味わったりしましょう。また、古代の壁画も見て回れます。
ハイキングに出発
全長160kmのグランピアンズ・ピーク・トレイル(Grampians Peaks Trail)を歩いてみましょう。午後はズムスタイン(Zumsteins)・ピクニックエリアに立ち寄って、軽食を兼ねた休憩を取りましょう。山頂から雄大な風景を眺めながらこの地に息づく歴史に思いを馳せれば、畏敬の念が湧いてくることでしょう。
グランピングでオーストラリアのアウトバックを体験
グランピアンズ国立公園で過ごす夜は、グランピングで引き続き自然を満喫しましょう。ホールズ・ギャップ・レイクサイド・ツーリスト・パーク(Halls Gap Lakeside Tourist Park)には、クイーンサイズのベッドを備えたテントがあります。プライベートデッキでバーベキューを準備して、美味しい食事の後は、パチパチと燃えるキャンプファイヤーの傍で星空を眺めましょう。
4日目:グランピアンズからバララットへ
今日は、北東のアララト(Ararat)へ向かいます。この地域は受賞ワインが数多く生産されていることで広く知られており、ブティック風の小規模ワイナリーから有名ブランドを取り扱う大規模ワイナリーまで、数多くのヴィンヤードが点在しています。
ヴィンヤード巡りに出発
今朝は、地域有数のヴィンヤードでワインテイスティングを楽しみながら、さまざまなワインのアロマや香りを比べてみましょう。グランピアンズ・エステート(Grampians Estate)とマウント・ランギ・ギーラン(Mount Langi Ghiran)のヴィンヤードでは、広大な山の風景に抱かれながら受賞シラーズを味わえます。また、ピレネーズ(Pyrenees)・ワイン産地では、ブルー・ピレネーズ・エステート(Blue Pyrenees Estate)が評判のワイナリーです。
ゴールドラッシュがリアルに再現された博物館を訪れる
ソブリン・ヒル(Sovereign Hill)は、バララット(Ballarat)の歴史をリアルな展示を通して学べる屋外博物館です。敷地内を歩けば、ゴールドラッシュの1850年代にタイムスリップしたかのような錯覚にとらわれることでしょう。パンニング皿を使った砂金取り体験や地下金鉱ツアーを楽しんだり、メインストリートで荷馬車に乗ったりしながら充実した時間を過ごしましょう。
バララット美術館
この地域のアート作品をさらに鑑賞したい方は、バララット美術館(Art Gallery of Ballarat)に立ち寄ってみましょう。オーストラリアの地方部にあるアート・ギャラリーの中で最古かつ最大の美術館です。この美術館は建物自体も史跡に指定されており、バララットの過去と現在、そして未来を表現する美術作品が館内に所狭しと展示されています。
現地で人気のレストランでディナーを楽しむ
夜は、バララットのランドマークとして知られているクレイグス・ロイヤル・ホテル(Craigs Royal Hotel)で、ゆったりとディナーを楽しみましょう。このホテルは1862年の創業以来、地域の人々に愛されてきました。また、バララットで最初に酒類販売の許可を受けたパブがホテル内で営業しており、詩人や王室関係者、首相など各界の有名人が訪れています。
19世紀の面影を残すホテルで一泊
今夜は、厳選された内装が魅力のクレイグス・ロイヤル・ホテル(Craigs Royal Hotel)に宿泊しましょう。どの客室も、19世紀を思わせるレトロな雰囲気に溢れています。別のオプションとしては、歴史ある通りに建つプロヴィンシャル・ホテル(Provincial Hotel)が挙げられます。同ホテルの客室には、遊び心溢れる内装が施されています。
5日目:バララットからデイルスフォードへ
バララット周辺の自然を午前中に満喫したら、次はデイルスフォード(Daylesford)に向かいましょう。デイルスフォードは、オーストラリアを代表するスパの名所です。この地域が誇る天然ミネラル温泉と身も心も若返るウェルネス施設を、思う存分楽しみましょう。
不思議で素敵な野生動物に出会う
今日訪れる最初の見どころは、バララット・ワイルドライフ・パーク(Ballarat Wildlife Park)です。オーストラリアを代表する可愛らしい動物たちを間近で眺めましょう。この動物園では、敷地内を自由に跳ね回る多数のカンガルーや、ランチに食いつこうとジャンプするワニ、世界最小のペンギンに出会えます。また、コアラとの記念撮影も行われています。
ビクトリア州の歴史を紐解く
家族経営の羊毛加工所、「クレスウィック・ウールン・ミルズ(Creswick Woollen Mills)」で「ア・ベリー・ファイン・ヤーン(A Very Fine Yarn)」展を見学しましょう。インタラクティブな展示を通して加工所の歴史を辿れるほか、1947年の創業以来継続して実施されている天然アルパカ繊維の加工プロセスについても学べます。
ウォンバット・ヒル・ハウスでランチ
ウォンバット・ヒル・ハウス・カフェ(Wombat Hill House Cafe)に立ち寄って、気軽に楽しめるカントリーサイド風ランチをいただきましょう。店内にはベーカリーもあるので、焼きたてのパンやスイーツを購入できます。また、季節の食材が見事に活用された料理も注文できます。食べたいものを注文して、オリーブの木が植えられた日当たりの良い庭園で美味しいひと時を過ごしましょう。
スパで自分にご褒美
デイルスフォード周辺の地域は、天然ミネラル温泉が多数湧いていることで非常に有名です。極上のおもてなしが自慢のペッパーズ・ミネラル・スプリングス・スパ(Peppers Mineral Springs Spa)に立ち寄ってみましょう。このスパ施設で特に人気があるのが、暖炉が印象的な落ち着いた雰囲気の温泉プール、「ザ・リトリート」(The Retreat)です。
豪華な隠れ家風の宿泊施設に泊まる
デイルスフォードでお勧めの宿泊施設としては、水辺に静かに佇む豪華な隠れ家風の「レイク・ハウス(Lake House)」が挙げられます。滞在中は、温水のインフィニティプールに浸かってゆったりとリラックスしましょう。また、約25,000平方メートルの庭園を散策するのも一案です。テニスコートも宿泊中に利用できるほか、敷地内には有名なレストランが営業しています。
6日目:デイルスフォードからメルボルンへ
グレート・サザン・ツーリング・ルートで過ごす最終日は、厨房でのワークショップに参加したり、地域の特産品を買いに行ったりしましょう。また、デイルスフォードの楽しいタウン・センターを散策するのも一案です。
料理教室に参加
レイク・ハウスのレストランで美味しい食事を済ませたら、レイク・ハウス・クッキング・スクール(Lake House Cooking School)で、牧場直送の食材を活かした調理を学びましょう。この料理教室では、斬新なアイデアで有名なオーストラリアの一流シェフやワイン生産者、各種食材の生産者から丁寧な手ほどきを受けられます。
デイルスフォードで商店街巡り
デイルスフォードには、面白いブティックや個人商店が多数軒を連ねています。メインストリートを歩けば、郷土の雰囲気を醸し出す服や年代物のファッションアイテム、特製チョコレート、アンティーク、雑貨など、さまざまなグッズが目に入ります。
焼きたてサワードウを頬張る(自分で作る)
メルボルンへ戻る道中、熱々のコーヒーやバターが香るパンでお腹を満たしたくなったら、レッド・ビアード・ベーカリー(Red Beard Bakery)に立ち寄りましょう。時間に余裕があれば、サワードウの焼き方を学べるワークショップに参加して、美味しいパン作りの秘訣を学べます。