バイロン・ベイで過ごす3日間
代表的なビーチタウンのバイロン・ベイで、イルカと一緒に海を滑るように進み、美しいヒンターランド(内陸部)の村落を巡って、上質なオーガニックの食事を満喫しましょう。
原文:サイモン・ウェブスター
世界屈指の素敵なビーチは人里離れた場所にしかないと思っているなら、バイロン・ベイ(Byron Bay)に行けばその考えが変わるでしょう。オーストラリアで最も有名なビーチタウンは、目を見張る美しさの砂浜や世界クラスのサーフィンに絶好の波、ビーチ沿いの魅力的なレストランやリゾート、ウェルネス・アクティビティの数々、そして新しい文化とアドベンチャーで、バックパッカーからハリウッドセレブまであらゆる人々を魅了しています。
見どころ
- 美しいビーチと隣接するオーガニックレストラン
- ラグジュアリーなリゾートとお洒落なショップ
- 雨林のヒンターランドにある可愛らしい村落
基本データ
- 日数:3日間
- 距離:240km
- 移動手段:車
- 最寄りの主要都市:ブリスベン
- 料金:$$$
1日目:チェックインして探索開始、イルカと出会う
午前
バリナ・バイロン・ゲートウェイ空港(Ballina Byron Gateway Airport)でレンタカーを借りて、30分走りバイロン・ベイの宿泊施設へ向かいましょう。エレメンツ・オブ・バイロン(Elements of Byron)は世界で最もお洒落なホテルのひとつに選ばれているので、空港から直行してユーカリの木に囲まれた専用のラグジュアリーなヴィラにチェックインしましょう。バイロン・ベイの他の見どころ同様、エレメンツもビーチのすぐそば。最寄りのベロンギル・ビーチ(Belongil Beach)には10kmにわたり金色の砂浜が広がり、まるで世界の果てのよう・・・しかし実際は世界一自由奔放な街のすぐ隣なのです。気ままにサーフィンや遊泳を楽しみ、浜風を胸いっぱい吸い込んだら、ゆっくり歩いて戻り、世界で最初のソーラー・トレインに飛び乗り、10分間の乗車を楽しみ中心街へ向かいます。
午後
ランチはビーチ・バイロン・ベイ(Beach Byron Bay)へ。上品なのにくつろげて、季節のとびきり料理とクラークス・ビーチ(Clarkes Beach)を見渡せる景色は、一日中長居したくなるほどです。ゆっくりしたいのはやまやまですが、午後の冒険をそろそろ始めましょう。レストランから数分歩いた先にあるゴー・シー・カヤック(Go Sea Kayak)で、砕ける波の向こうまでカヤックを漕いで行き、イルカや回遊しているザトウクジラ、ウミガメ間近に見れば、その美しさすべてにきっと感激するでしょう。その後10分歩いて、旅行者や地元の人々が多く散歩しているメイン・ビーチ(Main Beach)にある、有名なビーチ・ホテル(Beach Hotel)で冷たいドリンクをどうぞ。そのすぐ近くのバルコニー・バー&オイスター・コー(Balcony Bar & Oyster Co)で街を見渡しながらカキとディナーを味わったら、タクシーに10分乗ってホテルに戻りましょう。
2日目:丘陵地へ行く
シー・ライフ・シドニー水族館(SEA LIFE Sydney Aquarium)では、ライブ配信によるレッスンとバーチャル水族館ツアーを用意しており、世界で最もユニークな海洋生物のいくつかを見ることができます。飼育されているジュゴンやペンギンなどと会えるチャンスです。
午前
ビーチでヨガをして、朝日に挨拶してから一日を始めましょう。2日目はバイロン・ベイ・ヒンターランド(Byron Bay hinterland)とその活気あふれるカウンターカルチャーを探索します。バイロンから内陸にある山々と雨林、なだらかな丘は海岸線と同様に見事な美しさです。車に飛び乗り車で15分、12km先の最初の目的地バンガロー(Bangalow)を目指しましょう。この可愛らしい小さな村は、ここ数年で半ば公然の秘密グルメスポットとなりました。タウン(TOWN)などのカフェでコーヒーを一杯いただいたら、ショップ巡りを開始。お洒落なバイロン風の服や家庭用品をアイランド・ルクス(Island Luxe)でお買い物したり、一風変わったセレクションのワックス・ジャンブ・エンポリアム(Wax Jambu Emporium)でプレゼントを選んだりするのがおすすめです。
午後
6km先にはもうひとつのチャーミングな村ニューリーバー(Newrybar)があり、ランチはここのハーベスト(Harvest)でいただきます。典型的なオーストラリアの建築様式「クイーンズランダー(Queenslander)」スタイルの建物にレストランとデリ、ベーカリーが入っていて、くつろげる雰囲気と地産でオーガニックの食材をたくさん使った定評あるメニューを楽しめます。さあ、オーストラリアのヒッピーの地、ヒンターランドへ繰り出しましょう。1973年に開かれたアクアリウス・フェスティバル(Aquarius Festival)のためにヒッピーたちがノーザン・リバーズ地域(Northern Rivers region)に集まり、その多くがそのままこの地に留まりました。70年代後半が彼らの全盛期で、当時壮観な滝の周りの雨林から伐木業者を遠ざけていたので、現在その滝は文字通りプロテスターズ・フォールズ(Protesters Falls)と呼ばれています。滝はニューリーバーから50kmまたは1時間で、歩きやすい30分のブッシュウォークを通りアクセスできます。ここからもう50分、33km走ってオーストラリアのカウンターカルチャーの中心地、ニンビン(Nimbin)へ向かいましょう。色々な意味で色彩豊かな村は新しいライフスタイルが標準。大通りのカレン・ストリート(Cullen Street)をブラブラして、ヘンピング・アラウンド(Hemping Around)などのショップでお土産を買って、うっとりするニンビン・キャンドル・ファクトリー(Nimbin Candle Factory)を訪ねましょう。ニンビンからエレメンツまで戻るには74kmまたは車で1時間ちょっとです。帰ってからお洒落にアズール・バー・アンド・グリル(Azure Bar and Grill)で夕食をどうぞ。
3日目:オーストラリアで一番早く日の出を見る
午前
バイロンに来たら灯台まで必ず上ってみましょう。ケープ・バイロンのてっぺんにある灯台はオーストラリア本土の最東端にあり、オーストラリアで最初に日の出を迎える場所。というわけで、日の出を目指して向かいましょう。ホテルから灯台までは8kmまたは車で15分。そこには忘れられない景色が広がっていて、眼下の海でイルカが遊びまわっている時なら特に最高です。続いて崖から飛び降りましょう。タンデム・ハングライダーで、バイロン・ベイの海岸線上空を鳥のように舞い上がり、この目を見張る景観をまったく新しい目線で眺めましょう。意外にもリラックスできる体験を満喫したら、タロー・ビーチ(Tallow Beach)の砂浜にゆっくり降り立ちます。さて、ランチはバイロンにある別のビーチ、ワテゴス(Wategos)を見渡せる場所でいただきましょう。車で10分、ラエズ・オン・ワテゴス(Rae’s on Wategos)では、多くの人々がバイロンで一番素敵な砂浜と絶賛するビーチを見渡せる、スタイリッシュな屋外での食事を満喫できます。ここでセレブを見かけても驚かないこと。自然の美しさとくつろいだライフスタイル、自由な考え方が混在するバイロンは、今まで以上にハリウッドスターに人気となっており、ラエズは常に大物有名人を魅了しています。
午後
大成功している地元の手作りビール醸造所ストーン&ウッド(Stone & Wood)をツアーで見て回り、その後ショッピングはいかがでしょう。まさにバイロン風の自由奔放なファッションはスペル&ザ・ジプシー・コレクティブ(Spell & The Gypsy Collective)を、ビーチライフスタイルの服と家庭用品ならホープ&メイ(Hope & May)をチェックしてみましょう。続いてザ・ファーム(The Farm)へ。中心街から8km、持続可能なビジネス志向の小規模事業が集まり、動物を飼育したり、農作物を栽培したり、生鮮食品を販売したりしています。セルフガイドでひよこや子豚を見て回り、そのまま滞在して夕食はスリー・ブルー・ダックス(Three Blue Ducks)でいただきましょう。すべて持続可能に育てられた食材が、あっと驚く素敵な一品に変わります。食後は10分ドライブしてホテルに戻り、バイロンでの最後の夜をゆっくりお過ごしください。