グランピアンズで過ごす3日間
ツリーハウス・キャビンに泊まって風光明媚な山間地を探索したり、ヘリコプターでランチに行き、樹齢150年のブドウ畑に着陸してワインテイスティングをしたりといった体験ができるのは、ここだけです。
原文:ジャスティン・ハイド
グランピアンズ(Grampians)をユニークな方法で見て、知って、体験して、味わう3日間の冒険の旅に出かけましょう。グランピアンズ国立公園(Grampians National Park)を上からも下からも見たら、新鮮な季節の食材を使った料理と受賞歴のあるワインを味わい、地元のパイロットからこの地方の話を聞いて、夜は自然に囲まれた贅沢なツリーハウス・キャビンに泊まります。
見どころ
- グランピアンズの国立公園の絶景に感動する
- ヘリコプターでプライベート・ワインセラーを訪ねる
- ブドウ園巡りをする
基本データ
- 日数:3日間
- 距離:254km
- 移動手段:車とヘリコプター
- 最寄りの主要都市:メルボルン
- 料金:$$$$ - 内容に見合った額
1日目:グランピアンズまでドライブ
午前
メルボルンからグレート・ウェスタン(Great Western)までは西へ2時間半のドライブです。ここはグランピアンズ(Grampians)地域の一地区で、近隣でもトップクラスのワイナリーがいくつかあります。ベスツ・ワインズ(Best’s Wines)に立ち寄ってみましょう。ここでは、155年のワイン造りの歴史がわかる地下室を、無料で自由に見学できます。また、歴史あるワインセラー、セペルト(Seppelt)では、テイスティングのほかに軽い昼食をとることができます。さらに30分走ると、夕方前にはホールズ・ギャップ(Halls Gap)に着きます。ダルク・ホールズ・ギャップ(DULC Halls Gap)にチェックインして、ホテルの静かな環境を思う存分味わいましょう。
午後
この風変わりな田舎町を少し散策してみましょう。公園や緑地では、カンガルー、エミュー、シカなどを簡単に見つけることができます。夕暮れが近づくころ、曲がりくねった道を15分ほど走ってボロカ展望台(Boroka Lookout)に向かいます。ワンダーランド・レンジ(Wonderland Range)、マウント・ウィリアム・レンジ(Mt William Range)、フィアンズ・バレー(Fyans Valley)、レイク・ベルフィールド(Lake Bellfield)、そしてグランピアンズの東に広がる平原までの眺望が開ける中、壮大な日没を見ることができます。街に戻ったら、ホールズ・ギャップ・ホテル(Halls Gap Hotel)、クカバラ・ホテル(Kookaburra Hotel)、またはバーニーズ・バー&ビストロ(Barney’s Bar & Bistro)で地元産のワインとあわせて素敵なディナーを楽しんでからダルクに戻り、居心地のいいツリーハウスの暖炉の前でくつろぎましょう。
2日目:フライ – ダイン – ワイン(フライトと食事とワイン)
午前
ダルクが用意してくれる朝食バスケットを味わったら、プライベート・キャビンのまわりを散歩しましょう。元気があるなら、グランピアンズ国立公園(Grampians National Park)内にたくさんあるウォーキングトラックの1つをたどって、早朝のハイキングに出かけましょう。運動量と時間に応じて、さまざまな選択肢があります。
お昼前にはグランピアンズ・ヘリコプター(Grampians Helicopters)から迎えが来て、車で20分のストウェル空港(Stawell Airport)まで送り届けてくれます。ここでR44ヘリコプターに搭乗するのです。この地域の上空を飛行しながら、グランピアンズで生まれ育ったパイロットが地域の説明をしてくれます。その後、モンタラ・ワインズ(Montara Wines)のブドウ畑の麓に着陸します。このワイナリーは、毎月第1金曜日、またはグランピアンズ・ヘリコプターのツアーで着陸した場合にのみ、一般に公開されています。ここで、ワインテイスティングと大皿に盛った季節の料理をいただきます。急ぐ必要はありません。ゆっくりお楽しみください。
フライトに気乗りがしないなら、グランピアンズ・ワイン・ツアーズ(Grampians Wine Tours)の半日または1日ツアー、グランピアンズのサイロ・アート・ツアーやウォーキングなど、ほかにもさまざまなオプションがあります。家族連れなら、ホールズ・ギャップ・ミニ・ゴルフ(Halls Gap Mini Golf)はいかがでしょう。電動自転車を借りて楽に街巡りをするのもおすすめです。
夜
ストウェル空港に戻ったら、ダルクまで送ってもらい、買い物をしてスピリット・オブ・パンジャブ(Spirit of Punjab)でテイクアウトのディナーを調達するか、ザ・ビューズ・レストラン(The Views Restaurant)で食事をしましょう。
3日目:見る、味わう、体験する、学ぶ
午前
今日最初に行くのは、別のハイキングスポットです。ピナクル(Pinnacle)かマッケンジー滝(Mackenzie Falls)などいかがでしょう。その後街に出て、ライブファスト・カフェ(Livefast Café)でコーヒーか朝食をいただきます。ブラムバック・アボリジナル・カルチャー・センター(Brambuk Aboriginal Cultural Centre)を訪ねて、ガリワード(Gariwerd)(グランピアンズのこと)の昔からの所有者であるジャードワジャリ族(Jardwadjali)やジャブ・ウラング族(Djab Wurrung)といったアボリジナルコミュニティとの交流を楽しみましょう。ロック・アート・ツアーに参加したり、ブーメランに色を塗ったり、ブッシュフーズ・カフェ(Bushfoods Café)でカンガルー、エミュー、クロコダイルの肉を味わったり、さまざまな体験ができます。
午後
都会に戻る時間が迫っていますが、その途中でも、この地域の食べ物やワイン、文化を味わうことはできます。ワインも地ビールもリンゴ酒も造っているポモナル・エステート(Pomonal Estate)に立ち寄ってみましょう。アボリジナルピープルのアートワーク・シェルターは多くが一般公開されていますが、ウェスタン・ハイウェイ(Western Highway)の道沿いにその1つがあります。ブンジル・シェルター(Bunjil Shelter)といって、ストウェルから7km、ブラック・レンジ景観保護区(Black Range Scenic Reserve)の中にあります。ブンジル・ケーブ・ロード(Bunjil Cave Road)が駐車場まで続いています。ここから歩いて5分のところにある大きな岩に、絵が描かれています。この作品は創造主を描いたとされ、この地方で最も重要なものと考えられています。
ブラック・レンジからグレート・ウェスタン(Great Western)に向かい、スティール・カッターズ・コテージ(Steel Cutters Cottage)でランチにしましょう(金曜日と土曜日のみの営業なので、予約をおすすめします)。隠れ家的レストランで、職人技の最高品質の料理と、それに合うワインを賞味できます。都会の生活に戻る前に最後に立ち寄るこのスポットで、失望することはないはずです。