メルボルン周辺で過ごすおすすめの休暇スポット
数日かけてメルボルン周辺の風光明媚な場所を探索すると、素晴らしい食べ物やワインを楽しんだり、在来の野生生物を発見したり、古代の風景を鑑賞したりすることができます。
原文:アンナ・ラブダラス
メルボルンの住民たちは、自分たちの街を愛するのとほぼ同じくらい街から離れること(少なくとも1日か2日の間)を愛しています。あなたが歴史愛好家、美食家、あるいは自然愛好家であるかどうかに関わらず、メルボルン周辺地域は探索する価値があります。モーニントン半島(Mornington Peninsula)の美しいワイン街を発見したり、雪に覆われた山々の峰に囲まれたハイ・カントリー(High Country)で戯れたり、フィリップ島(Phillip Island)の愛らしい野生生物との出会いを楽しみましょう。あなたの興味が何であっても、街から車ですぐのところに目的地があります。
メルボルンの北側で過ごすおすすめの休暇スポット
ベンディゴ
メルボルンから車で2時間の場所に、歴史ある街ベンディゴ(Bendigo)があります。その壮大な建物、中国の遺産、そして生きている美術館は1850年代のゴールドラッシュの目に見える遺産です。最近では、国で最高の地域ギャラリーの一つ、ベンディゴ・アート・ギャラリー(Bendigo Art Gallery)でベンディゴの芸術と文化が繁栄しています。または独立系のポスト・オフィス・ギャラリー(Post Office Gallery)、バレンタインズ・アンティーク・ギャラリー(Valentine's Antique Gallery)およびエレガントなキャピタル(The Capital)シアターもチェックしてみてください。ベンディゴ・ポッタリー(Bendigo Pottery)では焼き物作りに挑戦してみましょう。または金鉱跡のセントラル・デボラ・ゴールド・マイン(Central Deborah Gold Mine)では、地下深くまで潜って街の歴史を知ることができます。ベンディゴは、シラーズの産地としても知られています。ベンディゴ・ワイナリー・ツアー(Bendigo Winery Tours)で、60軒のセラードアのいくつかを訪れて味わってみましょう。食事に関しては「農場から食卓」の精神が尊ばれており、それはベンディゴ・ホール・フーズ(Bendigo Wholefoods)でも目にすることができます。またメイソンズ・オブ・ベンディゴ(Masons of Bendigo)やウッドハウス(The Woodhouse)のようなおしゃれな軽食店もおすすめです。夜になったら、オーストラリアのアーティスト、マーク・シャラーの作業場の雰囲気を取り入れたシャラー・スタジオ(Schaller Studio)に入ってみましょう。
ハイ・カントリー
その名前が示すように、ここは冬(6月~8月)になると斜面が雪で覆われることで知られている高山地域です。寒いのが苦手であれば、ハイ・カントリー(High Country)には暖かい月にも同じくらい見どころがあります。冒険好きなら、ブラー山(Mount Buller)であらゆる種類のマウンテンバイクやスノーモービルに取り組むことができます。車でマッケイ山(Mount McKay)を登って素晴らしい景色を満喫したり、スターリング山(Mount Stirling)ではサイクリングや乗馬を楽しみましょう。最も保存状態の良いゴールドラッシュ時代の町の一つ、ビーチワース(Beechworth)の趣のある町を探索してください。ザ・プロヴェナンス(The Provenance)で昼食をとりましょう。ここでは改装された馬小屋で食事をすることもできます。わずか30分先には、酒精強化ワインで有名なラザグレン(Rutherglen)と、受賞歴のある飲食店Terrace Restaurant(テラス・レストラン)があります。ビールが好きなら、ハイ・カントリー・ブルワリー・トレイル(High Country Brewery Trail)を辿ってみましょう。冒険の締めくくりはコロワ(Corowa)にあるバイ・サーカ(By Circa)で。アールデコ調の銀行を修復したホテルで、客室数は3室のみ。デイスパ、バトラーサービスがあります。
メルボルンの南側で過ごすおすすめの休暇スポット
フィリップ島
動物好きな人は、メルボルンから南に車で90分のフィリップ島(Phillip Island)に行かずに、メルボルンを離れるわけにはいきません。毎日のペンギン・パレードが有名で、この地に生息しているペンギンたちが、海で食事を終えた後に陸に戻ってくるのを見ることができます。日没を待つ間にはコアラ保護センター(Koala Conservation Centre)を訪れ、木の上を見上げて、フワフワの毛皮をまとったもう一つの動物を探してみましょう。または、ワイルドライフ・コースト・クルーズ(Wildlife Coast Cruises)に乗船して、アザラシ、イルカ、クジラ、野鳥を見に行くこともできます。陸地で過ごす方がよければ、ノビーズ岬(The Nobbies)で崖の上の遊歩道に向かい、オーストラリア最大のオーストラリア・オットセイの群れが生息しているシール・ロックス(Seal Rock)へ。サザン・ギプスランド・ワイン・トレイル(Southern Gippsland Wine Trail)を辿れば、フィリップ島が誇る上質な冷涼性気候ワインと、新鮮な農産物を味わえます。その後は、ビーチに面したレストラン、ハリーズ・オン・ザ・エスプラナード(Harry's on the Esplanade)へ。料理のほとんどすべてが地元の食材を生かしたものです。夜は、ほとんどの客室から壮大な海の景色を望むことができる居心地の良いB&B、クリフトップ(Clifftop)に泊まりましょう。
モーニントン半島
車で南に約1時間進むと、素晴らしい食事、ワイン、温泉が楽しめるモーニントン半島(Mornington Peninsula)があります。地元のワイナリーでテイスティングをしたり、フォクシーズ・ハングアウト(Foxeys Hangout)でスパークリングワインを自分でブレンドしたり、ビール、シードル、蒸留酒のセラードア巡りができるビア・サイダー・アンド・スピリッツ・トレイル(Beer Cider and Spirits Trail)でオーストラリア指折りのクラフトビール醸造所を見つけたり。何か美味しいものが食べたいと思ったら、ブドウ園を見下ろす受賞歴のあるレストランローラ・アット・ポイント・レオ(Laura at Point Leo)に向かいましょう。ウィロー・クリーク・ヴィンヤード(Willow Creek Vineyard)には、豪華なジャカロープ・ホテル(Jackalope Hotel)があり、この地域で最も魅力的なレストランの一つであるドゥート・ドゥート・ドゥート(Doot Doot Doot)で食事を楽しむことができます。そして、グリーン・オリーブ・アット・レッド・ヒル(Green Olive at Red Hill)、メイン・リッジ・デアリー(Main Ridge Dairy)、レッド・ヒル・トリュフ(Red Hill Truffles)のような地元の生産者を訪問するのも忘れないでください。飲んだり食べたりで一日を過ごした後は、天然温泉鉱泉であるペニンシュラ・ホット・スプリングス(Peninsula Hot Springs)でくつろぎましょう。天気が良い日は、ポート・フィリップ・ベイ(Port Phillip Bay)の砂浜でビタミンDを補給しましょう。カラフルなビーチボックスは、それ自体が見どころです。
メルボルンの東の休暇地
ギプスランド
ギプスランド(Gippsland)の原生地域は、メルボルンからビクトリア州とニュー・サウス・ウェールズ州との州境まで、542kmに及びます。沿岸の原生地域としてはビクトリア州で最大の規模を誇るウィルソンズ岬(Wilsons Promontory)。遊歩道が整備されており、野生動物もよく見られます。独特なギプスランドの風景をさらに見たければ、ギプスランド・レイクス(Gippsland Lakes)を訪れてみましょう。いくつもの湖、湿地、ラグーンが600平方キロメートル以上にわたって広がっています。ガイド付きツアーに参加すれば、フェアリー・ケーブ(Fairy Cave)の鍾乳石と石筍を、さらにロイヤル・ケーブ(Royal Cave)では方解石に囲まれた水溜りを見ることができます。またはバカン洞窟保護区(Buchan Caves Reserve)で野生動物を探しましょう。ここではサファリ・スタイルのウィルダネス・リトリート(Wilderness Retreats)に宿泊できます。ギプスランドのフード・アンド・ワイン・トレイル(Food and Wine Trail)を辿って海岸沿いで新鮮なシーフードを楽しみ、ダーティ・スリー・ワインズ(Dirty Three Wines)やタムボー・ワイン(Tambo Wine)でワインを味わい、ロック・ブルワリー&ディスティラリー(Loch Brewery & Distillery)でビールとジンを試し、プロム・カントリー・チーズ(Prom Country Cheese)に寄った後は、ティナンバ・ホテル(Tinamba Hotel)で地元の味を楽しみましょう。
メルボルンの西側で過ごすおすすめの休暇スポット
グレート・オーシャン・ロード
目的地は忘れてください。グレート・オーシャン・ロード(Great Ocean Road)は、それ自体が壮大な旅そのものなのです。観光ツアーを望んでいるのなら、世界的に有名なサーフスポット、ベルズ・ビーチに行ったり、アングルシー(Anglesea)の砂浜でのんびり過ごしたりしましょう。また、趣がある漁村ポート・フェアリー(Port Fairy)を訪ねてもいいですし、ローン(Lorne)の街では活気あふれるアートコミュニティを巡るのも楽しいものです。12使徒で自撮りをした後は内陸へ。オトウェイ・フライ・ツリートップ・ウォーク(Otway Fly Treetop Walk)で苔むした木々の樹冠の上を歩いて行くと、雷のようにとどろく滝が見えます。スリルを楽しみたいなら、オトウェイ・フライ・ジップライン・ツアー(Otway Fly Zipline Tour)がおすすめです。森の地面から30mの高さにある着地場「クラウドステーション(cloud station)」の間に張られたワイヤーを、滑車に乗って一気に駆け抜けるアトラクションです。冷涼性気候ワインのワイナリーはグレート・オーシャン・ロード沿いに広がっているので、ヘンティー(Henty)地域のバソルト(Basalt)、ベルズ・ビーチ(Bells Beach)に近いベルブリー・エステート(Bellbrae Estate)といったセラードアに立ち寄ってみましょう。高級レストランのブラエ(Brae)は十分に前もって予約しておきましょう。夜は景色の良いポート・フェアリー(Port Fairy)にあるドリフト・ハウス(Drift House)でゆっくりと。
ソブリン・ヒル
ソブリン・ヒル(Sovereign Hill)に足を踏み入れると、1851年に遡ったような気がします。この街は、金が発見されてから最初の10年間のバララット(Ballarat)を再現した野外博物館です。今日でも稼働しているように見える、旧採掘現場に建てられた、衣装を着たマネキンがいる店、ホテル、劇場、学校、工場、金採掘場、地下鉱山へと歩いていくことができます。バララット・ワイルドライフ・パーク(Ballarat Wildlife Park)を訪れて過去へのタイムトリップから現在に戻り、ツキ・トラウト・ファーム(Tuki Trout Farm)に向かいます。農場の池でニジマスを釣って、敷地内のレストランで新鮮なまま調理してもらいましょう。ツキ・リトリートに滞在するか、バララットに向かいましょう。この街は隠されたレーンウェイ(裏路地)と秘密の場所がたくさんあります。それらの多くは、隠された財宝 - 食べ物とショッピング・ツアー(hidden-treasure - food and shopping tour)で見つけることができます。季節をイメージしたテイスティングメニューを楽しめるアンダーバー(Underbar)では、一度に16名まで食事ができます。事前に予約をしておきましょう。
グランピアンズ(The Grampians)
グランピアンズ国立公園(Grampians National Park)へは車で3時間ほど。趣のある町が点在する素晴らしい山の風景が広がります。地元の先住民アボリジニ文化に触れて、有名なブンジルズ・シェルター(Bunjil's Shelter)で古代のロックアートを鑑賞しましょう。より深く理解するには、ホールズ・ギャップ(Halls Gap)からガイド付きツアーに参加するのもよいでしょう。この地域のワインは上質な赤ワインと力強い白ワインが有名で、セペルト(Seppelt)、モンタラ(Montara)、ベスツ(Best's)といった有名なワイナリーがあります。グランピアンズ・ワイナリー・ツアー(Grampians winery tour)に参加することもできます。または、グランピアンズ・ヘリコプター(Grampians Helicopters)のピクニック・ツアーもおすすめで、壮大な景色が楽しめます。夢中になった後は、外に出て風景を探索してください。険しい崖や滝を散策したり、釣りやカヌーを楽しんだり、地元の野生生物に近づいたりしてみましょう。マウント・アラパイルズ-トゥーアン州立公園(Mount Arapiles-Tooan State Park)まで行くと、印象的な岩の景観が楽しめます。夜になったら、オーストラリアで最も食事が美味しい宿として常にランクインするロイヤル・メール・ホテル(Royal Mail Hotel)で食事をしましょう。