
ホバートで過ごす3日間
ホバートで
「タジー」の通称で親しまれている空気の澄んだタスマニアの州都ホバート(Hobart)を3日間で巡るプランで、五感に訴えるエピキュリアングルメを楽しみ、大自然に溶け込み、ワールドクラスの芸術に触れましょう。
外せない体験
ミュージアム・オブ・オールド&ニュー・アート(Mona)の奇抜な作品を鑑賞
ウェリントン山(クナニ)の頂上から絶景を望む
ブルーニー島の海洋生物を見に行く
1日目:ホバート・ハーバー
ホバートの情緒あふれるウォーターフロント地区には、厳選された食材などが並ぶマーケットのほか、一流のレストランやミュージアムもあります。
オブジェが並ぶ通りを歩く
ホバートに着いたら、「バッテリー・ポイント・スカルプチャー・トレイル(Battery Point Sculpture Trail)」に行ってみましょう。この街の雰囲気をよく表している区画です。サラマンカ・プレース(Salamanca Place)からマリーヴィル・エスプラネード(Marieville Esplanade)まで続く道に、9体のオブジェが設置されています。オブジェはすべて数字をかたどったもので、各数字がホバートの歴史上重要な転換期となった年を示しています。
タジーの新鮮な食材を購入
ホバートのマーケットでは、タジー(タスマニア州の愛称)を代表する美味しいグルメを堪能できます。ホバートで土曜日を過ごせる場合は、現地の人々で混み合うサラマンカ・マーケット(Salamanca Market)へ午前中に向かいましょう。ホバートに滞在する日が日曜であれば、ファーム・ゲート・マーケッツ(Farm Gate Markets)がお勧めです。
Mona美術館に水路で向かう
通称「Mona」として知られるミュージアム・オブ・オールド&ニュー・アート(Museum of Old and New Art)には、世界でも稀に見るユニークな収蔵品が展示されています。美術館の入り口にはフェリーで向かいます。館内に一歩入ると、アバンギャルドな作品や各方面で物議を醸した際どい作品が目に入ります。観光地によくある典型的な美術館とはかなり異なる奇抜な作品が多数展示されているので、心の準備をしてから出かけましょう。
歴史ある蒸留所でウイスキーを試飲
オーストラリアで一二を争う高品質なウイスキーがタスマニア州で生産されています。この卓越したクオリティの秘密は、州内の澄んだ水と地産の大麦です。ホバートを訪れたら、絶品のモルトウイスキーを生産しているラーク蒸留所(Lark Distillery)にぜひ足を運びましょう。ウォーターフロントで1992年にオープンした歴史あるラーク蒸留所は、優秀な人材を積極的に確保していることでも有名です。
水上のカヤックでフィッシュ&チップスを食べる
水上からホバートを眺めて、ひと味違った趣を楽しみましょう。パドルを手に取り、ホバートのハーバーをカヤックで移動してみましょう。イルカの群れが見られるだけでなく、周辺の歴史ある地区を回りながらホバートの人気店で買えるフィッシュ&チップスをカヤック上で食べることもできます。
人気のレストランでダイニング
ホバートにはグルメなレストランが市内各地にあるので、初日の夜から最高のディナーを楽しめます。ハーバービューが人気のレストラン「アロフト(Aloft)」、東南アジア料理専門店の「スージー・ラック(Suzie Luck)」のほか、本場オージー料理が楽しめる「ソニー(Sonny)」など、オプションは多数あります。
2日目:ホバートの隠れた見どころを発見
今日は、ホバート周辺の自然とグルメを探索しに行きましょう。アドベンチャーでしっかりお腹を空かせたら、美味しいグルメを思い切り頬張りましょう。このページでは、ホバート郊外で見逃せない見どころを紹介します。
ウェリントン山から日の出を見る
ホバートが麓に広がる標高1,271mのウェリントン山(クナニ)の山頂まで登ると、タスマニア州南部に広がる山脈の稜線から朝日が昇る雄大な光景を眺められます。山頂に徒歩で向かう場合は少々険しいルートを辿る必要があるので、無理そうであれば車で向かいましょう。
オルガン・パイプス・トラックを辿るハイキング
ウェリントン山(クナニ)に登る際は、絶景ポイントを押さえて美しい風景を楽しみましょう。全長7km超の遊歩道「オルガン・パイプス・トラック(Organ Pipes Track)」を辿ると、粗粒玄武岩で形成された見事な石柱が見えてきます。空に向かってそびえる六角形の石柱群には、120mと見上げるほどの高さを誇る石柱もあります。
高級チーズとチョコレートを味わう
タスマニア州のコール・リバー(Coal River)地域はチーズやチョコレートの生産地として有名です。地域内で特に注目を浴びている場所は、コール・リバー・ファーム(Coal River Farm)です。敷地内のレストランで、地産の食材を使ったモダン・オーストラリア料理に舌鼓を打ちましょう。
植物園を散策
ホバートのタスマニア州王立植物園(Royal Tasmania Botanical Gardens)で、のんびりと散歩を楽しみましょう。公園内の小道沿いには多種多様な植物が育ち、この地に固有の動物も姿を現します。文化遺産の眺めも見事です。園内を巡るガイド付きツアーに参加して、タスマニア州固有の植物の解説に耳を傾けましょう。
カスケード・ブルワリーのビールで乾杯
オーストラリアで現在も営業している醸造所の中で最古の施設である「カスケード・ブルワリー(Cascade Brewery)」に足を延ばしてみましょう。敷地内では熟練の醸造家が活躍する様子を見学しながら、気さくなスタッフと「グッデイ」と挨拶を交わせます。カスケード・ブルワリーには史跡に指定されている中庭があります。この中庭で、雄大なウェリントン山(クナニ)を眺めながら乾いた喉をビールで潤しましょう。また、試飲パドル(木製のプレートに乗った試飲セット)を注文すれば、醸造所自慢のビール数種を飲み比べられます。
居心地の良いバーで至福のひと時を過ごす
一日の終わりには、ホバート市内の和やかな雰囲気のバーでナイトキャップを楽しみましょう。州内で生産されたジンやウイスキー、ワインなど、幅広いオプションから自由にドリンクを選べます。ホバートには一流のおもてなしを体験できるバーが市内各所にあります。暖炉の傍に置かれたソファーに身を沈めて穏やかな気分でドリンクを楽しめるお店や、床から天井まで届くガラス張りの壁がお洒落なお店など、さまざまなスタイルのバーが営業しています。
3日目:ブルーニー島観光
写真映えする絶景に溢れたブルーニー島(Bruny Island)でアドベンチャーを楽しみましょう。可愛らしい野生動物に出会えるほか、最高のグルメも味わえます。ホバートから南に向かって車を走らせるとケタリング(Kettering)の町に辿り着きます。ここからフェリーに乗って20分ほどでブルーニー島に到着です。
最高級のオーストラリア産チーズを試食
ブルーニー・アイランド・チーズ・カンパニー(Bruny Island Cheese Co.)は、オーストラリアを代表する高級チーズ製造所として広く知られています。同社の店舗に立ち寄って、セラードアのチーズをビールと一緒に試食してみましょう。試食を終えた後は、ユーカリの木が茂る屋外席でゆっくりとランチを楽しみましょう。
エコ・クルーズで野生動物に遭遇
ブルーニー島周辺の原生地域を3時間で巡るエコ・クルーズに参加して、オーストラリア国内で最高の高さを誇る絶壁を見に行きましょう。海上から空に向かってそびえる巨大な崖は、まさに圧倒される光景です。クルージング中は巨大なミナミアフリカオットセイのオーストラリア亜種や人懐こいイルカ、珍しい海鳥が現れるので、周囲をしっかりと観察しましょう。
ブルーニー島で最高のハイキングを楽しむ
ブルーニー島の観光には、徒歩がお勧めです。時間に余裕があれば、ツアー会社「ブルーニー・アイランド・ロング・ウィークエンド(Bruny Island Long Weekend)」のツアーに参加して、ブルーニー島の南北をつなぐ細い陸地に設けられた展望台「ネック・ルックアウト(Neck Lookout)」の階段を登り、息を呑むほどの絶景を眺めましょう。
産地直送のカキを堪能
カキ養殖所に隣接しているオイスターバー「ゲット・シャックド(Get Shucked)」では、ブルーニー島産の最高に新鮮なカキを食べられます。ボリューム満点のカキ盛り合わせを楽しめるこのオイスターバーの目の前には、ブルーニー島のグレート・ベイ(Great Bay)が広がっています。
ケープ・ブルーニー灯台を見学
「ライトハウス・ロード(Lighthouse Road)」を辿り、史跡に指定されているケープ・ブルーニー灯台(Cape Bruny Lighthouse)に行ってみましょう。灯台周辺の大自然の風景に圧倒されます。ガイド付きツアーを利用すれば、この灯台にまつわる興味深い歴史を学びながら絶景を楽しめます。