
ノーザンテリトリーの水場を巡る8日間
ノーザンテリトリーの
オーストラリアのアウトバックで、ワイルドなスイミングに挑戦してみませんか?せっかくの機会です、思い切ってチャレンジしましょう。
旅の概要
外せない体験
- 滝の水しぶきを肌で感じる
- 淡水を湛えた静かな水場に飛び込む
- 天然温泉でリフレッシュ
1日目:アリス・スプリングスと周辺地域
オーストラリアのレッドセンター(Red Centre)は、国内で最も乾燥しており荒涼とした風景が広がる地域ですが、実は水場もあります。ワイルドな景観の西マクドネル山脈(West MacDonnell Ranges)には太古から残る岩だらけの景色を縫うように峡谷が広がっており、息を呑むほど美しい天然のプールがひっそりと点在しています。
スタンドリー・カズムで巨岩を見上げる
この地域にある水場には遊泳できない場所もありますが、泳げなくても眺めは最高です。アリス・スプリングス(Alice Springs)から50km離れた岩だらけの渓谷の奥深くには、先住民が古代から聖地として崇めてきたスタンドリー・カズム(Standley Chasm)があります。この場所は先住民の言葉で「水の境目」を意味する「アンケルアトワティ」(Angkerle Atwatye)と呼ばれています。
大自然が生み出した芸術、シンプソンズ・ギャップへ足を延ばす
アリス・スプリングスから車でわずか20分でシンプソンズ・ギャップ(Simpsons Gap)と呼ばれる峡谷に到着します。ここは2つの険しい赤岩の崖の間にある割れ目で、天然の水場に見事に映し出される光景が広がっています。シンプソンズ・ギャップでの遊泳は禁止されていますが、この幻想的な光景は間違いなく一見の価値があります。
アリス・スプリングス・ブリューイング・カンパニーのビールで乾杯
アリス・スプリングス・ブリューイング・カンパニー(Alice Springs Brewing Co)は、「最高のビールがここで生まれる」をモットーに、クオリティの高いビールを生産している醸造所です。敷地内に飲食エリアもあるので、ぜひ立ち寄ってフレンドリーな現地の人達との会話を楽しみつつ、ボリューム満点のピザを頬張り、フレッシュなエールやフルーティーな銘柄、芳ばしいアロマの利いたスタウトなど、さまざまなビールを少しずつ試してみましょう。
ダブル・ツリー・バイ・ヒルトンで心ゆくまでリラックス
今日はダブル・ツリー・バイ・ヒルトン(Doubletree by Hilton)に宿泊して、思い切りリラックスしましょう。プールに飛び込み、敷地内のレストランで豪華な食事とドリンクを堪能し、スタイリッシュなスイートルームで羽を伸ばして日頃の疲れを癒しましょう。
2日目:西マクドネル山脈
アリス・スプリングスから少し足を延ばして、他の水場も探検しましょう。どの水場にも他にはないユニークな特徴があります。
エルリー・クリーク・ビッグ・ホールでひと泳ぎ
アリス・スプリングスの周辺地域には、好奇心をそそる水場が多数あります。エルリー・クリーク・ビッグ・ホール(Ellery Creek Big Hole)と呼ばれる、名前の通り大きな水場で早朝にひと泳ぎして、元気に一日を始めましょう。砂漠の植物に囲まれたこの水場は、先にある壮大な渓谷を切り開くように水を湛えています。
グレン・ヘレン渓谷で水面に浮かぶ
エルリー・クリーク・ビッグ・ホールから車を30分ほど走らせると、グレン・ヘレン渓谷(Glen Helen Gorge)に到着します。この渓谷には、ソンダー山(Mount Sonder)を望めるスポットのほか、オーストラリア固有の魚類や野鳥が生息する水場があります。エアーマットに寝そべり水場にゆったりと浮かべば、インスタ映えすること間違いなしです。
レッドバンク渓谷で水遊び
グレン・ヘレン渓谷から車で25分弱の距離に、遊泳可能でユニークな別の水場があります。深い水場の冷たい水が心地良いレッドバンク渓谷(Redbank Gorge)で一息ついたら、周囲を見渡してみましょう。水場を囲む巨大な赤岩の壁に圧倒されることでしょう。
満天の星の下で眠りに就く
2時間のドライブでアリス・スプリングスへ戻り、大自然に囲まれて夜を過ごせるスクィーキー・ウィンドミル(Squeaky Windmill)に宿泊しましょう。客室のグランピング風テントにはプライベートのバルコニーがあり、アウトバックの風景を心ゆくまで眺められます。スクィーキー・ウィンドミルでは、快適なテントでゆっくりと疲れを癒せるだけでなく、満天の星の下でバーベキューも楽しめます。
3日目:アリス・スプリングスからキャサリンへ
午前のフライトでアリス・スプリングスからキャサリン(Katherine)を目指し北上します。今回の水場巡りの旅に、いよいよ癒しの温泉も加わります。
ビター・スプリングスの天然スパでリフレッシュ
地熱による温水が湧き出るビター・スプリングス(Bitter Springs)は、大きく葉を茂らせたヤシの木陰に形成された心地良い天然スパです。驚くほど透明度が高い温水が湧き出るこの場所では、木々の間を飛び回る野鳥の姿を頻繁に見ることができるはずです。
マタランカ温泉プールで一休み
キャサリン周辺を訪れる際は、マタランカ温泉プール(Mataranka thermal pool)にも忘れずに立ち寄りましょう。ビター・スプリングスから車でわずか10分でマタランカ温泉プールに到着です。マタランカでは、自生するペーパーバークの木陰で水場にゆっくりと入れるほか、周辺には比較的簡単に歩ける遊歩道がいくつかあります。
キャサリン・ホット・スプリングスで温泉巡り
キャサリン・ホット・スプリングス(Katherine Hot Springs)には、木漏れ日が水面にきらめく澄んだブルーの水を湛えた小さな天然温泉プールが点在しています。温泉巡りを満喫した後は、敷地内でバーベキューのピクニック・ランチとしましょう。
シカーダ・ロッジで木々に囲まれて休む
この地に暮らすアボリジナルピープルのジャオワン族が運営する豪華な「シカーダ・ロッジ(Cicada Lodge)」を利用してみましょう。敷地内では受賞レストランが営業しており、先住民が伝統的に食してきた新鮮な素材を活かしたディナーを楽しめます。
4日目:キャサリンと周辺地域
キャサリンから車でわずか20分ほどのニトミルク峡谷(Nitmiluk Gorge)で、終日アドベンチャーを楽しみましょう。ニトミルク峡谷では、キャサリン川が長い年月をかけて赤い砂岩の崖を浸食・形成した13の渓谷が織り成す大迫力の景観を見ることができます。
滝つぼで水遊び
自然の驚異に満ちたニトミルク峡谷(別名キャサリン渓谷)でのアドベンチャーの楽しみ方は、数え上げたらきりがありません。先住民の言葉で「レリン(Leliyn)」と呼ばれるエディス・フォールズ(Edith Falls)へ少しハイキングしましょう。滝の上下の淵に、リフレッシュできる天然のプールがあります。
巨大な崖の間の渓谷を漕ぎ進む
ニトミルク・ツアーズ(Nitmiluk Tours)が催行するマラッパー・トラベラー(Malappar Traveller)に参加すれば、カヤックで渓谷を探検できます。輝く水面が続く渓谷を自分のペースで漕ぎ進めながら、野生動物を愛でたり、川べりでのんびりしたり、ひと泳ぎしてクールダウンしたりしましょう。
古代から残る渓谷の上空を飛行
ニトミルク国立公園(Nitmiluk National Park)では、ヘリコプター遊覧を利用して古代の自然が形成したワイルドな景観を上空から眺めてみましょう。地上を徒歩で巡るのとは異なるユニークな眺めを楽しめるはずです。飛行中は写真撮影が可能なので、古代の自然がそのまま残るこの地域の壮大で美しい景色を写真に収めましょう。
トップ・ディジュで自分だけのアート作品を制作
トップ・ディジュ・カルチュラル・エクスペリエンス・アンド・アート・ギャラリー(Top Didj Cultural Experience and Art Gallery)で、高名なアボリジナルアーティストであるマヌエル・パムカル氏から、伝統的なシンボルをモチーフにした絵画の技巧を教えてもらいましょう。絵画レッスンの後は、パムカル氏によるディジュリドゥ演奏に耳を傾けましょう。オーストラリアの伝統芸術の真髄に触れられる貴重な瞬間です。
5日目:キャサリンからリッチフィールドへ
ダーウィンの街に向かう途中で、キャサリンから北に車で3時間ほどの距離にあるリッチフィールド国立公園(Litchfield National Park)に立ち寄りましょう。公園内には、大自然に囲まれて遊泳を楽しめる人気の水場が数か所あります。
フローレンス滝の幻想的な景色に溶け込む
二筋の滝が岩を伝い流れ落ちるフローレンス滝(Florence Falls)の滝つぼは、深い天然のプールになっています。岩から水に滑り入り、滝のすぐ近くまで泳いで行ってみましょう。滝の水しぶきを浴びながら遊泳を楽しんだ後は上流を探検しましょう。フローレンス・クリーク(Florence Creek)から見下ろす水場の景色は格別です。
天然のスパでリラックス
フローレンス滝に向かう道をさらに進むと、ブレイ・ロックホール(Buley Rockhole)に辿り着きます。このエリアではスパのような浅い小さな水場が傾斜に沿って連なっており、子供連れのファミリーでも安心して水遊びを楽しめます。澄み切った水のせせらぎを体に感じながら、国立公園の風景や自然の音を楽しみましょう。
ワンギ・フォールズでのんびり過ごす
リッチフィールド国立公園内の遊泳スポットとして最も人気なのがワンギ・フォールズ(Wangi Falls)です。熱帯雨林の中にある大きな天然プールへは、バリアフリー対応のスロープが整備されています。ワンギ・フォールズにはピクニックの準備をして向かいましょう。冷たい水でひと泳ぎした後に周辺の草むらでランチを楽しめます。
ハイダウェイ・リッチフィールドで心も体もリフレッシュ
ハイダウェイ・リッチフィールド(Hideaway Litchfield)は、船のコンテナを改装して作られたラグジュアリーなキャビン風の宿泊施設です。スイートルームを思わせる間取りのキャビン「トルマー(Tolmer)」に泊まり、ブッシュランドと野生動物の姿を静かで落ち着いた空間で独り占めしましょう。
6日目:リッチフィールド国立公園
リッチフィールド国立公園で過ごす2日目も、楽しいアドベンチャーが盛りだくさんです。数えきれないほどの自然の驚異に満ちたこの国立公園は、訪れる人々を魅了し続けています。
ジェイネラ滝周辺で思い切り水遊び
サンディ・クリーク(Sandy Creek)に沿って1.7kmの中級者向けハイキングコースを進むと、サンディ・クリーク滝/ジェイネラ滝(Sandy Creek Falls/Tjaynera Falls)に辿り着きます。水場に入ると水底に堆積した柔らかい砂をつま先に感じられます。また、静かに流れ込む滝の音や周囲に響く野鳥のさえずりにも耳を澄ませてみましょう。
不思議なマグネティック・ターマイト・マウンドを見学
磁石シロアリのアリ塚が一面に立つマグネティック・ターマイト・マウンド(Magnetic Termite Mounds)に行ってみましょう。世にも不思議な光景を見られます。マグネティック・ターマイト・マウンドの名はアリ塚の主である磁石シロアリに因んでいます。アリ塚は100年ほど前に形成されており、自然の仕組みで内部の温度が適切に調整されるようになっています。
ベリー・スプリングスでワイルドフラワーを愛でる
車をさらに1時間ほど走らせると、ワイルドフラワーと緑に囲まれた熱帯雨林のオアシス、ベリー・スプリングス(Berry Springs)に到着です。多様な植物が生い茂る森の中を進むと、浅い水場が見えてきます。ここで一休みしたら、気軽に歩けるコースを辿り、野鳥や野生動物を探しながらのブッシュウォークに出かけましょう。
リッチフィールド・ツーリストパークでリラックス
リッチフィールド・ツーリストパーク(Litchfield Tourist Park)のホームステッド(農場風宿泊施設)で、トップエンド(Top End)地域ののんびりした暮らしをお楽しみください。プールに飛び込んで火照った体を冷ましたら、付近を流れるフィニス川(Finnis River)沿いを散策しましょう。日が傾いてきたら、敷地内にあるバーべーキュー設備を使用してボリューム満点のディナーを準備しつつ、他の利用客との会話に興じましょう。新しい友達を作るチャンスです。
7日目:リッチフィールドからカカドゥへ
オーストラリアに数ある国立公園の中でも、世界遺産に指定されているカカドゥ国立公園は別格です。公園内には想像を絶するスケールの大自然が広がっています。
静けさが染み入るモーター・カー滝でリラックス
自然に囲まれた人気のない静かな空間で、水遊びを楽しみませんか?徒歩でしか行けないモーター・カー滝(Motor Car Falls)は、知る人ぞ知るスイミングスポットです。2時間のハイキングの後にはおそらく、木陰の天然プールに浮かんでいるカメと二人きりになれるdでしょう。
マグク渓谷で生命の素晴らしさを実感
比較的楽なハイキングコースを選んでいける水場には、バラマンディ渓谷(Barramundi Gorge)の名でも知られるマグク渓谷(Maguk Gorge)があります。穏やかな流れの滝が流れ込む、ターコイズブルーの水場は、母なる大地の贈り物です。美しい水に体を浮かべ、至福のひと時を過ごしましょう。水中を観察すると、足元を素早く泳ぎ回る魚の姿が見えるはずです。
クルーズ船から多種多様な野生動物を観察
カカドゥ国立公園では、水中だけでなく水上でも大自然の美しさを体感できます。復路ではクーインダ(Cooinda)に立ち寄って、イエローウォーター・ビラボン(氾濫湖)のサンセット・クルーズを楽しみましょう。夕陽に照らされ金色に輝く風景の中、氾濫湖の水流を船で進むと、野鳥やバッファロー、クロコダイルの姿が見えます。
クロコダイルの形をしたホテルに宿泊
クロコダイルの形をした建物がユニークなメルキュール・カカドゥ・クロコダイル・ホテル(Mercure Kakadu Crocodile Hotel)に宿泊してみましょう。居心地の良いスイートルームに滞在しながら、豪華なプールで遊び、手入れの行き届いた快適な空間でぐっすりと眠れます。ホテル内のレストラン(Manjmukmuk Restaurant)でディナーをいただきましょう。
8日目:カカドゥ
カカドゥ国立公園には、美しい水場だけでなく貴重なアボリジナルピープルの壁画群が各所に残っており、作品の中には2万年ほど前に描かれたとされるものもあります。太古の文化を垣間見ることができる壁画を鑑賞したら、今回の旅の最終目的地であるダーウィンへと向かいましょう。
太古の昔に描かれた壁画をツアーで見に行く
所要時間2時間のガイド付きツアーを利用して、ブルングカイ(ノーランジー)・ロックアート・サイト(Burrungkuy (Nourlangie) Rock Art Site)へ行ってみましょう。太古の昔に描かれた壁画を鑑賞できます。ツアーでは切り立った崖を歩き、アボリジナルピープルが残した複雑な壁画や、大切に保存されている遺跡を鑑賞しながら、この地に伝わるアボリジナルピープルのストーリーに耳を傾けましょう。
ジム・ジム・フォールズの輝く水しぶきを眺める
200mの高さを流れ落ちるジム・ジム・フォールズ(Jim Jim Falls)は、乾季に水流が穏やかになります。そのため、乾季は滝つぼの水場で泳げます。未舗装エリアを4WDで移動し、さらに徒歩で奥へ進むと、最高のリラクゼーションを体験できる静かな水場が見えてきます。
ツイン・フォールズを上空から眺める
畏怖の念を覚えるほど壮大なツイン・フォールズ(Twin Falls)は、ぜひ上空から眺めてみましょう。断崖絶壁と木々が生い茂るブッシュランドに囲まれたツイン・フォールズでは、2本の滝が岩肌を伝いながら流れ落ちています。滝の水流は乾季に穏やかになりますが、年間を通していつでも大スケールの光景を見ることができます。
クーインダ・ロッジのプールサイドでのんびり過ごす
終日思い切りアドベンチャーを楽しんだ後は、クーインダ・ロッジ(Cooinda Lodge)で静かな夜を迎えましょう。サステナビリティを意識したこのアウトバックの宿泊施設では、プールサイドでディナーを楽しんだり、バーで一杯飲んだり、バルコニーから満天の星を眺めたりすることできます。