Multi Dimensional Man Mural, Darwin, Northern Territory © Tourism Australia
ダーウィンでアボリジナル文化を体験
ダーウィンの活気に満ちたアボリジナル文化に出会い、この北部の都市への訪問をより豊かにしてください。
アボリジナルピープルの工芸品とつながる
最初に立ち寄る場所は、市内中心部から車で数分の場所にあるダーウィンのウォーターフロント、エスプラネードにあるライオンズ・コテージ(Lyons Cottage)です。この歴史的な石造りの家にアボリジナル・ブッシュ・トレーダー(Aboriginal Bush Traders)があります。この多くの面をもつ非営利団体は、アボリジナル・アーティストやコミュニティ・アート・センターが手がける美術品や工芸品を販売しており、屋外に席を備えたブッシュフード風のカフェを運営しています。
カカドゥ・プラム・ジャムを塗ったダンパー(オーストラリアの伝統的なパン)や、さわやかなマンゴー・フラッペ、レモン・マートル・ティーをお試しください。また、スキンケアやブッシュ・メディスン製品もあります。これらの製品はオーストラリア中心部にあるアボリジナルピープルの土地で収穫された原産の植物から作られています。
アボリジナルピープルの芸術の美しさを発見する
ダーウィン はオーストラリアで最も活気のあるアート・スポットです。市内のギャラリーでは、アボリジナルピープルの芸術品を購入して家に持ち帰る機会がたくさんあります。市内中心部から車で10分以内のパラップ(Parap)は、土曜日に朝市が開催されるだけでなく、アボリジナルピープルの芸術品を紹介するギャラリーもあります。アウトステーション・ギャラリー(Outstation Gallery)かノーザン・センター・フォー・コンテンポラリー・アート(Northern Centre for Contemporary Art)に向かい、どんなものが展示されているか見てみましょう。ほとんどのギャラリーでは、ストックルームに何があるのか確認することもできます。
市内中心部の近くにあるノーザンテリトリー博物館・美術館(Museum and Art Gallery of the Northern Territory)では、ノーザンテリトリーで最も優れたアボリジナルアーティストの絵画や彫刻など、アボリジナルピープルの芸術品のコレクションを収蔵しています。
聞いて、学ぶ
市内中心部とノーザンテリトリー博物館・美術館(Museum and Art Gallery of the Northern Territory)の間に、42ヘクタールのジョージ・ブラウン・ダーウィン植物園(George Brown Darwin Botanic Gardens)があります。マトボエルマ・ウォーク(Matboerrma Walk)を探しにこの緑豊かなオアシスに向かいましょう。ララキア族の人々が、伝統的な目的のために原生植物をどのように使うのか知ることができます。
ダーウィン植物園のAndroid用またはiOS用のアプリをダウンロードして、ララキア族の物語の案内を聞きながらトレイルを歩きましょう。12種類の木々と、これらの木々がアボリジナルピープルの日常生活でどのように使われているかについて説明してくれます。
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家族向けの素晴らしい先住民の文化体験
アボリジナルピープルの季節を学びましょう
オーストラリア北部には、雨季と乾季という二つのはっきりと区別できる季節があります。しかし、アボリジナルピープルの季節暦はより微細な事柄もとらえており、ダーウィンにある歩行者専用のスミス・ストリート・モール(Smith Street Mall)の看板に書かれています。
ダーウィンから南東へ車で約2時間の場所にあるカカドゥ(Kakadu)地域に居住するビニン族やムンガイ族の人々は、六つの季節を識別しています。たとえば「イェゲ」は5月から6月までです。この季節はトンボの到来を知らせ、アボリジナルピープルに反芻動物のために森林を燃やして新たな植物を育てるよう「国の清め」を促します。モールの照明は、年間を通してこの六つの季節を反映して変化します。
レジェンドに会う
ダーウィン・ウォーターフロント地区(Darwin Waterfront Precinct)近郊にあるノーザンテリトリー最高裁判所は、ネオコロニアル建築の大胆な例です。ここには、ノラ・ネルソン・ナパルジャリ(Norah Nelson Napaljarri)のモザイク、イワラ・ジャクルパ(Yiwarra Jukurrpa、ザ・ミルキー・ウェイ・ドリーミング)があり、星に変身して追っ手を逃れる七人の姉妹のドリームタイム伝説を描いています。
男性は朝の星に変身したため、夜空に輝く姉妹たちに決して会えなくなりました。玄関の床に象嵌されている作品を見るには、建物の4階から見下ろすのが最高です。
この近くには、ウォーターフロント地区にセンチネルが立っています。クールピニャ・リチャード・バーンズ(Koolpinya Richard Barnes)の彫刻、チヌート・チヌート(Chinute Chinute)です。この彫刻は、時折オーストラリア・ガマグチヨタカとして現れるララキア族の霊的な祖先です。
ストリート・アートを見に行く
2017年に始まり毎年開催されるダーウィン・ストリート・アート・フェスティバル(Darwin Street Art Festival)のお陰で、熱帯都市の中心部は、写真撮影に恰好な数十枚の大規模な壁画キャンバスとなります。都内の通りやレーンウェイ(裏路地)を歩いて、地元のアボリジナルピープルの英雄の超大イメージをご覧ください。
オースティン・レーン(Austin Lane)を支配するのは、多次元の男(The Multidimensional Man)です。これはアーネム・ランド(Arnhem Land)(ダーウィン東部の広大な原生地域)のガイド、ヒルトン・ガルナラジ(Hilton Garnarradj)の肖像で、高さが29メートルあります。真向かいにあるのは、アーネム・ランドのエルチョ島(Elcho Island)出身のドクターGユヌピング(Dr G Yunupingu)(生前はグルムル(Gurrumul)として知られていました)の絵画です。彼は透明感のある声で母国語で歌う盲目の歌手で、世界中で有名になりました。
オースティン・レーンから徒歩5分のウェスト・レーン(West Lane)には、7階建ての建物の高さに描かれた『シスターガール』(トランスジェンダーの女性)と、ダーウィンから北に30分のフライトで行けるティウィ諸島(Tiwi Islands)出身の女装したパフォーマー、シャニカ・ティウィシスタ(Shaniquá TiwiSista)があなたを待っています。