Grown, West End, Queensland © Savannah van der Niet
ブリスベンの美味しいコーヒー店
ブリスベン市内の街路やお洒落なレーンウェイ(裏路地)、緑豊かな地区を散策して、美味しいコーヒーショップを見つけましょう。
原文:キャロリン・ビーズリー
カフェインパーティーには乗り遅れたとしても、ブリスベンのコーヒーシーンは活況を呈しており、メルボルンやシドニーに負けないほどカフェ文化が盛んです。ここでは、穏やかなクイーンズランド州で過ごす日々、さわやかな目覚めと活力を約束するお気に入りの店をいくつかご紹介します。
フォンジー・アボット(Fonzie Abbott)
場所:40 Fox Street, Albion
フォンジー・アボット(Fonzie Abbott) はコーヒー卸売業者で、農家から直接豆を調達し、アルビオンの北東郊外にある店内で焙煎しています。店内のカフェチェアにゆったりと座り、ハイサイド、ドリフター、ボクサーを混ぜ合わせた特製ブレンドを試飲するのもいいし、終日提供される朝食メニューと一緒に、選りすぐりの特定銘柄のコーヒーを飲むのもいいでしょう。同じ屋根の下には、フォンジー・アボット醸造所(Fonzie Abbott Brewery)とウィッシュボーン・スピリッツ蒸留所(Wishbone Spirits Distillery)があり、夜には、ハンバーガーや薪窯で焼いたピザなど、食べごたえのあるメニューも選択できます。
ブラック・シープ・コーヒー
場所:109 Norman Street, Woolloongabba
有名なクリケット場、ザ・ギャバ(The Gabba)からさほど離れていないウーロンガバ(Woolloongabba)の工業団地では、焙煎したてのコーヒーを飲み、その香りを存分に味わうことができます。ブリスベンでも評判のカフェにコーヒー豆を卸しているブラック・シープ(Black Sheep)は、カフェも経営しています。環境に配慮して倫理的に生産された生豆は、グアテマラ、エチオピア、ルワンダ、エクアドルなどから調達されています。店に立ち寄ったら、記念にコーヒー豆やブラック・シープ・グッズを買うといいでしょう。
メイラード・プロジェクト
場所:119 Charlotte Street, Brisbane
コーヒー・アンソロジー(Coffee Anthology)に集うコーヒー愛好家が開いたメイラード・プロジェクト(Maillard Project)では、熱烈なコーヒーファンがバリスタのスキルを独学で身につけることができます。専門家と一緒に、焙煎やエスプレッソ作り、カッピング(コーヒーの鑑定)にチャレンジしてみましょう。もちろん、座ってビーフブルゴギやポーチドエッグを載せたキムチパンケーキなどのご馳走と一緒にコーヒーを楽しむだけでもかまいません。
エニタイム
場所:160 Mary Street, Brisbane
避難階段の下の壁に開いた秘密の穴といった風情のこの小さなカフェには、メアリー・ストリート(Mary Street)のレーンウェイ(裏路地)から行くことができます。エニタイム(Anytime)のこじんまりしたデッキに座って、ハウスブレンドであるコーヒースプリーム(Coffee Supreme)のファイブスターデー(Five Star Day)か、シングル・オリジンのいずれかを試してみましょう。フェトコ(Fetco)のコーヒーブリューワーで抽出されるバッチブリューも絶品で、職人のベーカリー製品との組み合わせは特におすすめです。
スーパーシング
場所:215 Montague Road, Brisbane
多彩な地区ウエスト・エンドでは、スーパーシング(Superthing)に入った途端、パステルピンクの内装(天井までも)に驚かされるでしょう。パドレ・コーヒーを飲みながら、レトロな雰囲気にたっぷり浸ってください。クロワッサンがあなたのスーパーシング(お気に入り)なら、種類も豊富な焼き立てパンが毎日食べられるこの店は、あなたのスーパープレイス(お気に入りの場所)になるでしょう。
グローン
場所:Shop G3, 21 Buchanan Street, Brisbane
グローン(Grown)では持続可能性を第一に考えるとともに、食材の倫理的な調達をも重視しています。地元で焙煎したコーヒーはドラマンティ・アルティザン・ロースター(Dramanti Artisan Roaster)から仕入れ、フィルターコーヒーには他の地元業者のものを使っています。メニューは野菜中心で、ほとんどが地元で生産されたものです。このカフェは食物循環の最後の段階で、ここで出た食品廃棄物はすべて、堆肥として農地に戻されます。
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ブリスベンの隠れた見どころ
ジョン・ミルズ・ヒムセルフ
場所:40 Charlotte Street, Brisbane
世界遺産に登録された「ジョン・ミルズ・ヒムセルフ(John Mills Himself)」の建物内にある このカフェ兼イブニングバーは、印刷所として使われていた歴史を思わせる、むき出しのレンガの壁とタイル張りの床が特徴です。少しわかりにくいかもしれませんが、エリザベス・ストリートから脇道に入っていくと、市内でも特にコーヒー好きの人々が集まっているのを見ることができます。この店では2台のグラインダーを使って、ハウスブレンド(ファイブ・センシズ・ダーク・ホース(Five Senses Dark Horse))と、特選コーヒー(スモール・バッチ(Small Batch)、パラレル・コーヒー・ロースター(Parallel Coffee Roasters)など)を時々入れ替えながら提供しています。
コーヒー・アンソロジー
場所:126 Margaret Street, Brisbane
市の中心部に位置するコーヒー・アンソロジー(Coffee Anthology)は、好奇心旺盛なカフェイン好きに素晴らしいコーヒーを飲ませてくれる人気のお店です。エスプレッソメニューに使われる豆には、ディサイプル・コーヒー・ハスラーズ(Disciple Coffee Hustlers)のエチオピアン(Ethiopian)(イディド(Idido)村原産)などさまざまな種類があり、それが定期的に変わります。また、抽出方法にもコールドドリップとブリューコーヒーがあります。朝食をとることもでき、自家製のスペシャルメニューは日替わりです。運が良ければ、餅とラズベリー・ナマ・ロティ・パンに遭遇し、ホワイトチョコレート・ラズベリー・ガナッシュに舌鼓を打つことができるかもしれません。
カンポス・コーヒー・ロング・アイランド
場所:Gasworks Plaza, 76 Skyring Terrace, Newstead
倫理的に生産されたコーヒーのことなら、ニューステッド(Newstead)にあるカンポス(Campos)の旗艦店に行ってみましょう。カンポスは、ケニア、エチオピア、パプアニューギニア、ルワンダ、エクアドルの農家と直接取引することを基本としています。同社は、学校の建設、心臓手術への資金提供、農家の支援を通じて、地域社会全体の生活改善に投資しています。定期的に変わるおすすめの抽出を試してみて、気に入った豆を買って帰るとよいでしょう。