オーストラリアの春のアクティビティ
日中は晴れて暖かく夜には涼しくなる春は、オーストラリアで人気の場所を訪れるのに適した季節です。
気候について
オーストラリアの多くの地域では、春は雨が少なく過ごしやすい気候の季節です。日中は晴れて暖かく、夜は少し涼しくなります。
服装について
オーストラリアで春を過ごすには、重ね着できる服を持っていくことが大事です。夕方には軽く羽織るものが必要ですが、日中ビーチで過ごすショートパンツや水着も忘れずに持っていきましょう。
おすすめの場所
アウトバックは日中暖かくても日が暮れると肌寒くなります。トロピカルノースは乾季で、ほとんどの主な街では穏やかで良いお天気に恵まれます。
オーストラリアの春の人気アクティビティ
花盛りの春のキャンベラを楽しむ
オーストラリアの首都は、9月と10月には100万本以上もの花でいっぱいになります。南半球最大の花の祭典フロリアード(Floriade)では、園芸ワークショップ、音楽、エンターテイメントなど、魅力的なプログラムが用意されています。夜更かしが好きならば、フロリアード・ナイトフェスト(Floriade NightFest)で、イルミネーションに照らされた花壇や夜間のエンターテイメントを楽しみましょう。この街は熱気球の名スポットとして世界で有名です。爽やかな春の朝に昇る太陽とともに街の上空を飛び、午後は市内にある美術館で過ごしましょう。お天気が良ければピクニックの準備をして、ゴーボート(GoBoat)を借りてバーリー・グリフィン湖(Lake Burley Griffin)までクルーズにでかけるのもおすすめです。また、春はカントリーサイドに数多くある地元のワイナリーに行くにもうってつけの季節です。ブドウ園の風景を眺めながらゆっくりとランチを楽しみましょう。
シドニーの浜辺のスカルプチャー・パークを散策
春のシドニーは本当に見事です。きらきらと輝くハーバー、日差しを浴びてまばゆく光るオペラハウス(Opera House)、果てしなく広がるビーチに波打つ穏やかな海。それだけでなく、ジャカランダの花の鮮やかな紫色に包まれたシドニーの街を楽しむことができます。花を鑑賞できる近郊の有名スポット、ラベンダー・ベイ(Lavender Bay)、モスマン(Mosman)、クレモルネ(Cremorne)、キャンパーダウン(Camperdown)、パディントン(Paddington)などを散策してみましょう。地方都市グラフトン(Grafton)では、ジャカランダに捧げるフェスティバルが開催されます。ボンダイ(Bondi)からタマラマ(Tamarama)までの美しい景色の中を歩くのもお忘れなく。10月にはスカルプチャー・バイ・ザ・シー(Sculpture by the Sea)が始まり、ここの風景は見事な期間限定のスカルプチャー・パークに姿を変えます。また、シドニーの春のレーシング・カーニバルも見どころの一つです。ランドウィック・レースコース(Randwick Racecourse)に行って楽しみましょう。
西オーストラリア州のワイルドフラワーの道を訪ねる
オーストラリアのイメージが赤い砂漠と打ち寄せる波ならば、これはきっと新しい発見となるでしょう。春には、国内のあちこちの場所がワイルドフラワーの花でいっぱいになりますが、西オーストラリア州ほど見事な場所はありません。パースのキングス・パーク(Kings Park)や、コーラル・コースト(Coral Coast)、州の南西の端の辺りに出かけてみましょう。ラン、ヒナギク、デザートピーなどの色鮮やかな花が辺り一面に広がっています。料理の旅をお探しなら、マーガレット リバーに向かいましょう。
メルボルン近郊でワインを飲み、温泉につかる
メルボルンでは、春は街が活気づく季節です。スポーツ観戦が好きなら、オーストラリアン・フットボール・リーグ(AFL)の決勝戦で熱気を味わうのはいかがでしょう。あるいは、街全体を包むメルボルン・カップ(Melbourne Cup)の祝賀ムードに加わってみましょう。1週間続くイベントで、「国が動かなくなるレース(race that stops a nation)」と言われています。また、メルボルンに数多くあるルーフトップ・バーに行き、柔らかな春の日差しに身をゆだねるのもおすすめです。街の喧騒から離れたくなったら、ヤラ・バレー(Yarra Valley)に行ってみましょう。ワインの試飲や数日間にわたるグランピアンズ(Grampians)のハイキング、ワイルドフラワーであふれるグレート・オーシャン・ロード(Great Ocean Road)の探索などを楽しむことができます。モーニントン半島(Mornington Peninsula)は、砂浜の散策や良く晴れた午後にワイナリーを訪ねるのにぴったりな場所です。夕方になって気温が下がってきたら、ペニンシュラ・ホット・スプリングス(Peninsula Hot Springs)の温泉でゆったりと温まりましょう。
タスマニア州でハイキング、ラフティング、クルーズを楽しむ
タスマニア州の春は夏の始まりを感じますが、冬を思い起こすほど寒くなることがあります。気温の変化に合うよう荷物を準備しましょう。この地域で最も美しいコースに行き、数日間のハイキングを楽しむには最適な季節です。そのうちのひとつ、海岸沿いのヒースの茂みを通り、海を回遊するクジラを見ることができるスポットに行くスリー・ケープス・トラック(Three Capes Track)を歩いてみましょう。春分の頃にここを訪れるなら、ぜひ郊外へ行ってみましょう。夜空を照らす南極光(南極オーロラ)を見るチャンスです。もう少し冒険を楽しむなら、ラフティングの季節が始まるフランクリン川(Franklin River)に行きましょう。野生動物に会えるブルーニー島(Bruny Island)へのボート・クルーズがあります。
グレート・バリア・リーフで島巡りをする
ケアンズやウィットサンデー諸島(The Whitsundays)は年間を通して素晴らしい場所ですが、春に行くとクラゲのシーズン(11月~5月)を避けられる、気候がとても良い(26°C)、雨が少ないなどのメリットがあります。ヘイマン島(Hayman Island)の豪華なホテルでゆったりリラックスしましょう。あるいは、ケアンズから北に向かい、デインツリー・レインフォレスト(Daintree Rainforest)で冒険を楽しんでみましょう。先住民アボリジニの目を通して太古の景観の中を探索するウォークアバウト・カルチュラル・アドベンチャー(Walkabout Cultural Adventures)や、クロコダイルに出会うスポットに行くリバー・クルーズ、林冠を駆け抜けるジップ・ラインなど、様々な体験ができます。
レッドセンターにそびえるウルルとカタ・ジュタを見る
この荘厳な砂漠の風景を見るには、野生植物が最も感動的な景観をつくり出す春に訪れるのが一番おすすめです。気温は28°Cくらいまで上がりますが、夜は寒くなるので羽織れる上着などを持っていきましょう。アリス・スプリングス(Alice Springs)や、素晴らしいウルル-カタ・ジュタ国立公園(Uluru-Kata Tjuta National Park)を訪れるのに理想的な季節です。アリス・スプリングス近くのカンガルー・サンクチュアリ(Kangaroo Sanctuary)にもぜひ立ち寄って、親からはぐれた赤ちゃんカンガルーを抱っこしてみましょう。ここでは、ヘリコプターの遊覧飛行でウルル - カタ・ジュタの高くそびえるドームを上空から眺めたり、サウンズ・オブ・サイレンス(Sounds of Silence)で満天の星の下のディナーを楽しむこともできます。
ブリスベン周辺で海水浴、サーフィン、野生動物との出会いを楽しむ
多くの東海岸の地域がそうであるように、ブリスベンの春も雨が少なくて気温が穏やかです。ルーフトップバーが見つかったら、すべてをゆだねてくつろげる最高の季節です。それでもやはりビーチの雰囲気を味わいたいのなら、北のサンシャイン・コースト(Sunshine Coast)か南のゴールド・コースト(Gold Coast)に行きましょう。美味しい食事やサーフィン、野生動物との出会いが待っています。オーストラリアはホエール・ウォッチングのシーズンを世界で最も長く楽しめる場所です。ブリスベンから車で北に3時間半のハービー・ベイ(Hervey Bay)は、回遊するザトウクジラ、シロナガスクジラ、ミナミセミクジラを見ることができる国内でも有数のスポットです。春にはシーズンが終わりにさしかかります。できれば早い時期に行きましょう。
アデレード近郊で食の世界の秘密を探る
アデレード(Adelaide)はフェスティバルが盛んな街として有名です。この地域や周辺のワイン産地では、パーティーが開催されているのをよく見かけます。アデレードから車で北に2時間ほどのクレア・バレー(Clare Valley)は、どこまでも続くなだらかな丘と春に黄金の花を咲かせるキャノーラ(アブラナ)畑が織りなす美しい風景が魅力的です。いかにもInstagramの背景で映えそうな景色が広がっています。この地域に30か所以上もあるワイナリーを訪れてみましょう。秀逸なリースリングを味わうことができます。カンガルー島(Kangaroo Island)では、素晴らしい野生動物に会いに行き、この地域で育った新鮮な食材を試してみましょう。純血種のリグリア蜂の春蜂蜜をぜひ味わってみてください。また、カンガルー・アイランド・スピリッツ(Kangaroo Island Spirits)で好みのジンをブレンドすることもできます。
ダーウィン周辺の水場に行く
オーストラリア南部の春は、北部の乾季の終わりにあたります。9月と10月は、ダーウィン、カカドゥ、キャサリン(Katherine)を訪れるのにはまだ良い季節(暑いという点では)ですが、11月に近づくと雨が多くなります。カカドゥでのバードウォッチングや、ウビル(Ubirr)での太古の先住民アボリジニの壁画ギャラリー鑑賞にも最適な季節です。クロコザウルス・コーブ(Crocosaurus Cove)ではヒヤッとする体験を楽しめます。また、アウトバックまでドライブしてキャサリンの水場や温かい泉で泳ぎ、流れ落ちる滝で涼むのもおすすめです。