ビクトリア州、メルボルン © Tourism Australia/Time Out Australia
オーストラリアでどのくらい稼ぐことができるか?
このページでは、オーストラリアの最低賃金と、ワーキングホリデーメーカーに人気の職種で想定できる収入について説明します。
オーストラリアの最低賃金
オーストラリアは、働きながら旅行を楽しみたい人に最適なワーキングホリデーの滞在先です。また、賃金は他国と比較して高めです。オーストラリアの最低賃金は、課税前の金額で、時給21.38オーストラリアドル、週給812.60オーストラリアドル(38時間労働換算)です。また、臨時雇用で国の最低賃金の対象となる場合、賃金に25%以上の臨時雇用追加金を上乗せした金額を受け取ることができます。最低賃金と労働者の権利に関する詳細は、フェア・ワーク・オンブズマン(Fair Work Ombudsman)のウェブサイトをご覧ください。
観光業の仕事
ウィットサンデー諸島(Whitsundays)を航行する船の甲板員から、マグネティック島(Magnetic Island)に佇む趣あるゲストハウスでの客室清掃の仕事まで、オーストラリアには、冒険好きな人のための仕事がたくさんあります。このようなタイプの仕事の多くは、特定の研修が不要で職務経験も不問です。やる気と勇気があればできる仕事がたくさんあります。観光業界で経験が求められない職種に就く場合、大抵は最低賃金からスタートしますが、賃金とは別にお客さんからチップを受け取ることができたり、宿泊施設を割引料金で利用できたりなど、実際に受け取る給与以外にもメリットがある場合があります。
アドバイス
仕事探しに役立つ情報をこちらで紹介しています。ぜひ参考にしてください。
飲食業界
オーストラリアの飲食店でアルコール飲料を扱う仕事に就く場合は、「アルコール飲料の責任ある提供(Responsible Service of Alcohol)」の研修を有資格者から受けることが条件となります。
朝にカフェラテにミルクアートを施したり、夜にバーテンダーとしてカクテルシェーカーを振ったりと、飲食業界では、自分に合ったスケジュールで仕事を探せます。仕事を通して現地の人達や他の旅行者と仲良くなりながら、オーストラリアの素晴らしいグルメとドリンクについて知識を深められます。また、この業界では、経験者に最低賃金を上回る給与を支払う傾向があります。お客さんからのチップや勤務先のメニューの割引なども期待できます。さらに、週末や祝日に出勤すると、法令で定められている「休日出勤手当(penalty rates)」が適用される場合があり、収入増が見込めるかもしれません。
オペア
オーストラリアの家庭でオペア(住み込みの家事手伝い)の仕事をすれば、オージー流のライフスタイルを存分に体験できます。住み込み先の家族と一緒に食事をしたり、地元の人からのヒントやアドバイスを得たりできるほか、運が良ければ外出に一緒に連れて行ってもらえるかもしれません。オーストラリアでのオペアは一般的に、少額の謝金を週または月単位で受け取り、自室や書斎、食事などを無料で提供してもらえます。住み込み先の家族によっては、未成年者に接する可能性がある人物の犯罪歴などを確認する「ワーキング・ウィズ・チルドレン・チェック(Working with Children Check)」を求められる場合があります。この証明は通常、80~125ドルで取得できます。また、応急手当の認定も求められる場合があり、この認定は70~160ドルで取得できます。
果物の収穫
オーストラリアでは、農場でのフルーツピッキングもワーキングホリデーメーカーに人気の仕事です。フルーツピッキングの仕事に就けば、オーストラリアの美しいカントリーサイドに滞在できるだけでなく、2年目、3年目のワーキングホリデー・ビザ申請の条件を満たせる場合があります。フルーツピッキングでの賃金体系は他の職種と少し異なります。この仕事は時間給ではなく成果給となっており、果物を詰めたケース単位で賃金が支払われます。そのため、短時間で量をこなせば一時間当たりの収入が高くなります。成果給の計算方法は、こちらをご覧ください。
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オーストラリアを予算内で旅するためのヒント
受付、事務
建設作業員
オーストラリアでは都市部や郊外で常に工事が行われているので、建設現場での求人がたくさん出ています。建設業界では、求人が多いだけでなく国内各地を移動することがあり、行ったことのない場所に仕事で行ける可能性があるほか、アウトドアで仕事を楽しめます。建設現場作業員の賃金は経験に応じて異なりますが、基本的に日当で支払われ、最低賃金を超えることがよくあります。また、基本給に残業代が加算される場合があります。建設現場での仕事に就くには、ホワイトカード(White Card)という許可証を取得し、有効な状態を維持する必要があります。なお、ホワイトカードの取得費用は50ドル未満です。
ビザとワーキングホリデーメーカープログラムに関する最新情報については、オーストラリア内務省のウェブサイトをご覧ください。
備考:オーストラリア政府観光局(Tourism Australia)は、賃金と労働者の権利を管轄するオーストラリア政府の官庁ではありません。
このページの内容は情報を提供するものであり、法的アドバイスをするものではありません。オーストラリアの最低賃金と労働者の権利に関する詳細は、フェア・ワーク・オンブズマン(Fair Work Ombudsman)のウェブサイトをご覧ください:https://www.fairwork.gov.au