Paddington Reservoir Gardens, Sydney, NSW © Josef Nalevansky, City of Sydney
シドニーの隠れた見どころ
この地はオーストラリアを代表する最高のスポットではありますが、シドニーにはまだまだサプライズがたくさん隠れています。
原文:アシュリー・ウィーラー
レーンウェイ(裏路地)のバー、貯水池跡地の庭園、海に面したプールは、シドニーに隠れた風変わりな秘密の一部に過ぎません。すべて見たし、体験したと思っても、再考の余地があるはずです。
オブザーバートリ・ヒル
パディントン貯水池庭園
場所:251-255 Oxford St, Paddington
この貯水池跡地の庭園は、シドニーで最高の秘密の場所の1つです。パディントン貯水池(Paddington Reservoir)は、より大規模で効率的なシステムが1899年に導入されるまで、当時のシドニー市内の水道水供給を担っていました。操業が停止された後、この貯水所は2009年に素晴らしい庭園へと最終的に姿を変え、現在では都市の喧噪から逃れてリラックスしたひとときを過ごせる静かな場所となっています。庭園は、近代的な金属と石の通路と並んでそびえ立つ煉瓦造アーチの列を特徴とするオリジナルのフレームワークの多くで修復されました。この地域を訪れる際は、オックスフォード・ストリート(Oxford Street)のおしゃれなショッピング街を散策したり、ウィリアム・ストリート(William Street)まで足を延ばし、シドニーの見どころの1つでもある伝統的なビクトリア調テラスハウス内に並ぶさまざまな店舗を覗いてみたりしましょう。
パイロン展望台
旅のアドバイス
低予算でシドニー・ハーバーをクルーズするには、サーキュラー・キー発マンリー行きのフェリーを利用しましょう。ハーバーブリッジ、オペラハウス、高層ビル群など、絶景が目の前に広がります。
GPO ビル
場所:1 Martin Place, Sydney
シドニーの GPO(中央郵便局)ビルは、古典的な砂岩建築の素晴らしい一例です。マーティンプレイスとジョージストリートの角にあるこの歴史的建造物は、1860年代に地元産の石で建てられた印象的な遺産に登録されている正面デザインを披露しています。中には、上品なレストランやバーのフードコートがある、明るくて壮大なアトリウムがあります。秘密の見物として、下の階の隅に隠れているタンク・ストリームの展示スペースを探してください。ここでは、1700年代後半から1800年代初頭にシドニーに水を供給した支流システムの一部を見ることができます。
エンジェル・プレイス
アドバイス
カルチャー・スカウツ(Culture Scouts)とのウォーキング・ツアーに参加し、シドニー市内の日常的な光景に紛れた近代的な都市デザインや歴史的建造物を見学しましょう。
場所:Angel Place, Sydney
ジョージ・ストリートから少し奥に入った路地のエンジェル・プレイスでは、Instagram 映えするハイレベルなアートが展示されています。路地の上には、不一致の鳥かごがたくさん並んでぶら下がっています。ディスプレイを鑑賞していると、鳥の鳴き声が静かに空中を漂っているのに気付くでしょう。もともとは一時的なアートワークとして展示されましたが、「フォゴッテンソング(Forgotten Songs)」のインスタレーションを見るために路地に数多くの人が集まったため、恒久的に設置されることになりました。この作品は、かつてシドニーに生息していたものの、ヨーロッパ人の入植でいなくなってしまった鳥50種を表現しています。
レーンウェイバー(裏路地のバー)
場所:Clarence Street, Sydney
シドニー最高のレーンウェイ(裏路地)バーで飲みたいなら、どこで見つけられるのかをまず調べましょう。クラレンス・ストリート近く(マーケット・ストリートとキング・ストリートの間)には、隠れた小さなバーが3件あります。表示のない防火扉が入口のバクスター・イン(The Baxter Inn)はレトロな地下バーで、多種多様なウィスキーを取り揃えています。デューク・オブ・クラレンス(The Duke of Clarence)の店内はロンドンのカジュアルなパブのような雰囲気で、火が明るく燃える暖炉があり、壁には古い本が並んでいます。バーバー・ショップ(The Barber Shop)(ヨーク・ストリートにある本物の理髪店の裏側にある目印のないドアからも入店できます)では、上品なカクテルリストをトレンディな店内で楽しめます。
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シドニーで人気の隠れ家バー
スパイス・アレー
場所:Kensington Street, Chippendale
ケンジントン・ストリートから続く狭いレーンウェイ(裏路地)をたどると、スパイス・アレイ(Spice Alley)に到着します。同店はシドニーで最もエキサイティングなグルメスポットです。スパイス・アレイは、シンガポールの麺料理から香港の飲茶まで、アジア料理各種を提供する軽食店です。座席は野外の中庭風のスタイルとなっているので、食べる料理を数点選んだら、提灯を見上げる座席をどれでも選べます。スパイス・アレイで最高のポイントは?それは、飲み物を各自持ち込める(BYO)ことです。ボトルワインを自由に持ち込めます。
トラム・シェッド
場所:1 Dalgal Way, Forest Lodge
シドニーの人々は、歴史を通して頻繁に生まれる現代的な体験を取り込み、古きと新しきを融合させることを愛しています。緑豊かな郊外、フォレストロッジでは、トラムのデポ跡地がトラムシェッズ(Tramsheds)と名付けられた現代風のダイニングエリアへと姿を変えました。地産の食材、食の楽しみをそそる高級食材、フレッシュな空気をそろえたレストランやカフェが所狭しと並んでいます。トラムシェッズへは公共交通機関を利用して簡単にアクセスできます(ジュビリーパーク・ステーション [Jubilee Park Station] 行きのライトレールに乗るだけです)。同地では常設店とポップアップ型店舗の両方が出店しており、ビンテージのトラムも展示されています。
ブロンテ・バス
場所:ブロンテビーチの南端
シドニーの暑い夏の間は、無料の公営プールを利用するたびに贅沢な気分に浸れますが、ブロンテ(Bronte)の海に面したプールでは、普段のプールからグレードアップした体験ができます。ブロンテはシドニーの最高のビーチの一つです。隣にある有名なボンダイ(Bondi)とは異なり、ブロンテは大勢の人に知られておらず、訪れるのはほとんど地元の人々です。海に面したプールではオーストラリアで最高レベルとされているブロンテ・バスは、通年で一般の利用者に解放されています。長い歴史を持つこのプールは、1887年にオープンして以来ずっと、当地で人気のスポットとなっています。ひと泳ぎした後は、ボンダイとブロンテを結ぶ海岸沿いの遊歩道から、素晴らしい風景を眺めましょう。