メルボルンの人気マーケット
最先端のデザイナーブランドからグルメ体験まで、メルボルンのカラフルなマーケットでは掘り出し物がたくさん見つかります。
原文:ウテ・ジュンカー
メルボルンのマーケットではどんなものが見つかるか、予想もつきません。ビンテージのお宝から手作りの文房具まで、そして古本から超新鮮な農産物まで、メルボルンの活気あるマーケットでは掘り出し物がたくさん見つかります。ほとんどのマーケットは週末に開催されますが、平日に開いているマーケットもあります。
クイーン・ビクトリア・マーケット
市民には、メルボルンのマーケットの中でも特に大規模なマーケットとして知られています。7ヘクタールもの敷地に700以上の店舗が並ぶクイーン・ビクトリア・マーケット(Queen Victoria Market)には、見どころがたくさんあります。衣類やジュエリー、日用品も扱っていますが、このマーケットのいちばんの特徴は、何と言っても豊富な種類の食料品です。鮮度のよい肉や魚、野菜はもちろん、地元産のオリーブや手作りの希少なチーズなど食欲をそそる品物を買うことができます。このマーケットで最も人気があるフードメニューは、ブラットブルスト・ショップ・アンド・カンパニー(Bratwurst Shop & Co)が提供するブラットブルスト・ソーセージのグリルと、アメリカン・ドーナツ・キッチン(American Doughnut Kitchen)のフード・トラックで買えるホット・ジャム・ドーナツです。マーケットは火曜日と、木曜日から日曜日までは日中開かれています。水曜日には、エウロパ・ナイト・マーケット(Europa night market)が開催されます。ナイト・マーケットは、メルボルンの隠れた魅力の一つです。
場所:メルボルン、エリザベス・ストリートとビクトリア・ストリートの角
日時:火曜日と木曜日~日曜日、午前6時~曜日により異なる
ローズ・ストリート・アーティスト・マーケット
ショッピング・エリア、フィッツロイ(Fitzroy)の脇道に面しているローズ・ストリート・アーティスト・マーケット(Rose Street Artists Market)は、一点物のギフトを探しているならぜひ訪れたい場所です。毎週土曜日と日曜日、メルボルンで評判の若手クリエーターたちがここに店を開きます。すでに名声を確立した地元のアーティスト、ソフィー・ペレツや、カラフルなプリントクッションで有名なレトロ・ポップ・ホームウェア(Retro Pop Homewares)を運営するチームも出店しています。ここでは、小さくて可愛いイヤリング、クロムガラスのテラリウム(飼育または栽培用の容器)、繊細なローズゴールドの指輪、バンダナ・ビブ(よだれかけ)、ムードのあるプリント作品、日本の陶磁器、イヤーカフ、手描きのサンキューカード、壊れやすいクリスタルの指輪、金色の木枠の付いた鏡、柔らかいトルコ綿のスカーフや、ほかにもいろいろな掘り出し物に出会えそうです。
場所:フィッツロイ、ローズ・ストリート60番地
日時:土曜日と日曜日、午前10時~午後4時
エスプラネード・マーケット
日曜日を海辺で過ごし、セント・キルダ(St Kilda)のエスプラネード・マーケット(Esplanade Markets)に出かけるのは完璧な週末の過ごし方で、これに匹敵するものはまず見当たりません。ヤシの並木が続くセント・キルダ地区のエスプラネード沿いには、写真家、宝石職人、ファッションデザイナーなどが出店し、その数は多いときには150にもなります。制作者とその作品について話ができるのも楽しみのひとつです。注目したいのはプルー・グリフィスの作品で、ハンドメイドの帽子や、カンガルーやオウムの形をした手彫りの木の貯金箱などがあります。最後の締めはルナ・パーク(Luna Park)のジェットコースターです。楽しんでくださいね。
場所:セント・キルダ、フィッツロイ・ストリートとアックランド・ストリート(Acland Street)の間
日時:毎週日曜日午前10時~終了時間は場合により異なる
サウス・メルボルン・マーケット
サウス・メルボルン・マーケット(South Melbourne Market)の内部は迷路のようで、迷子になりそうです。でもそのおかげで楽しいことをたくさん発見できるのですから、迷子になるのも悪くはありません。メルボルン最古のマーケット(1864年に営業開始)で、新鮮な農産物からスパイシーなパエリヤや手の込んだフランス風ペストリーまで、フード関係が充実していることで知られています。そうはいっても、食品以外にも、スケートボードからアグ(Ugg)のブーツまで、あらゆるものを売っています。このマーケットには自前のクッキングスクールがあり、サン・クリスピン(Saint Crispin)、コーダ(Coda)、ザ・プレス・クラブ(The Press Club)といった地元の有名レストランのシェフがクラスを受け持っています。サウス・メルボルン・マーケットは水曜日、金曜日、土曜日、日曜日に開きます。加えて1月と2月の木曜日には、ナイトマーケットが開催されます。
場所:サウス・メルボルン、コベントリー・ストリートとセシル・ストリートの角
日時:水曜日、金曜日、土曜日、日曜日、午前8時~終了時間は場合により異なる
キャンバーウェル・サンデー・マーケット
キャンバーウェル・サンデー・マーケット(Camberwell Sunday Market)は、40年の長きにわたって最高のビンテージ衣料品が見つかる場所になっています。メルボルンの中心部からキャンバーウェル駅までは電車に乗ればすぐですし、駅からマーケットまではほんの1ブロックです。良い買い物をしようと思うなら、早起きしなければなりません。午前7時には行動を開始してください。売り手はお昼近くになるともう帰り支度を始めますよ。300以上もの店を見て歩きながら、ビンテージ衣類のほかにも、アンティークのおもちゃやジュエリー、古本などを購入できます。何が見つかるかわからないというのが、キャンバーウェルの魅力のひとつです。アール・デコ様式のランプから1960年代のスペースエイジ・チェアまで、あるいは1950年代に流行った花柄のワンピースからヒッピー風のジュエリーまで、あらゆる時代を代表するものがここで見つかります。
場所:メルボルン、キャンバーウェル、マーケット・プレイス(Market Place)
日時:日曜日、午前6時半~午後0時半