2年目のワーキングホリデービザの対象となるオーストラリアの仕事と農作業
ワーキングホリデー(サブクラス417)ビザの延長を考えている方のために、対象となる仕事を88日間するのに最適な場所をいくつか紹介します。
ワーキングホリデービザでオーストラリアに来て、さらに12か月間滞在を延ばそうと決めたとします。今何をしなければならないでしょう?ワーキングホリデービザの延長を申請するには、その前に指定された産業または地域で指定職種に3か月間または88日間従事する必要があります。
ワーキングホリデーメーカーは農業、漁業、建設などの業界で働くことができますが、2020年以降は、指定された被災地での山火事からの復興支援作業も指定職種の要件として認められるようになりました。詳しくはこちらをご覧ください。
どのような仕事を選んだとしても、オーストラリアではそこでしか得られない体験ができるはずです。ここでは、2年目のビザ申請の資格が得られ、かつ楽しく仕事ができる場所として人気の5か所を紹介します。
ダーウィン
旅のアドバイス
ダーウィンは、冒険を求める人にとっては絶好の活動拠点になるでしょう。カカドゥ(Kakadu)、リッチフィールド(Litchfield)、そしてニトミルク国立公園(Nitmiluk National Park)といった、オーストラリア北部でも指折りの壮大な観光地が近くにいくつもあります。
オーストラリアの最も北にある州都で、是非覚えておきたい街です。ダーウィン(Darwin)のメインの通りであるミッチェル・ストリート(Mitchell Street)を歩いてみましょう。まず、どの屋外バーも世界中から来た人であふれていることに気付くのではないでしょうか。
ダーウィン周辺や近くの町ハンプティ・ドゥー(Humpty Doo)には、農作物を収穫する仕事がたくさんあります。9月から11月の時期には、多くの人がマンゴーの収穫を楽しんでいます。
ケアンズ
知っておきたいこと
農作業は指定職種の中でも最もよく知られている種類の仕事ですが、唯一の選択肢という訳ではありません。ワーキングホリデーメーカーは、漁業、建設業、鉱業などでも働くことができます。
冬といえば寒い季節と思うでしょうが、ケアンズ(Cairns)では違います。この有名なクイーンズランド州の熱帯の街は、オーストラリアで農業を行うのに最も適した場所の一つと言われることもあります。ケアンズは、素晴らしく美しいグレート・バリア・リーフ(Great Barrier Reef)への旅の拠点となるだけでなく、ホワイトウォーター・ラフティングやスカイダイビング、緑豊かなデインツリー・レインフォレスト(Daintree Rainforest)の探検など、さまざまなアドベンチャーを体験するのにもぴったりな場所です。また、バックパッカーに人気の場所なので、若い旅行者に多く出会えるでしょう(特に、4月から11月の乾季)。そして、果物の収穫を始め、ビザ申請の資格取得の対象となる仕事もたくさんあります。この地域周辺で採れる果物はバナナが主で、年間を通じて収穫されます。そのため農作業の仕事に困ることはあまりないでしょう。
ブルーム
ロマンチックなアウトバックのビーチタウン、西オーストラリア州のブルーム(Broome)は、ワーキングホリデーメーカーにとても人気があります。ここは、オーストラリアで真珠養殖の仕事ができる場所の一つです。真珠採取の時期は4月~10月です。この時期は、シグネット・ベイ・パールズ(Cygnet Bay Pearls)などの有名企業が予備人員(主にバックパッカー)を募集する時期であるだけでなく、乾季(晴れた温暖な日が続き、夜も快適)で旅行者が押しかける時期でもあります。
基本情報
オーストラリアでの収穫の仕事は、ほとんどの「出来高払い」といわれる収穫量に応じて支払われる方式です。つまり、収穫量が多いほど、支払われる金額も多くなります。収穫の仕事について詳しくは、こちらをご覧ください。
ボーエン
美しいビーチタウン、ボーエン(Bowen)は、クイーンズランド州のグレート・バリア・リーフに面する海岸線に位置します。完全な熱帯気候のため、農場での仕事が豊富にあります。ボーエンの一日の平均日照時間は8時間。エアリー・ビーチ(Airlie Beach)まで車でわずか40分で行けるので、素晴らしいウィットサンデー諸島(Whitsunday Islands)を訪れる際の拠点としても絶好の場所です。休みの日にできるアクティビティもたくさんあります!ボーエンでは5月から12月の間ならいつでも果物の収穫の仕事がありますが、トマトのピークは5月から11月、メロンは9月から11月、マンゴーは12月がピークです。これとは別に、農場の小屋で果物の箱詰めをする仕事もあります。
バイロン・ベイ
ボヘミアン・サーフのメッカであるニュー・サウス・ウェールズ州のバイロン・ベイ(Byron Bay)は、プログラムの3か月の就業要件を満たす場所として人気があり、牧場からマカダミアナッツの畑まであらゆる仕事を体験できます。ここで仕事を見つけるのは、競争率が高い場合もあります。シーズンの早めに到着するか、到着前に雇用主に連絡を取り始めるとよいでしょう。車が運転できる場合は、建設現場での仕事も選択肢の一つです。その他は、2月から3月には果物の収穫と箱詰めの仕事があります。また5月から12月には、アボカドやライチ、マカダミアナッツなどの収穫の仕事を見つけることができます。もちろん、滞在中の休みの日には、街周辺のクールなバーや、景色のきれいなビーチ、流行りのヒンターランドの村々を回ってみることもできます。
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出発前に知っておくこと
指定職種に就くことには大きな利点がいくつかあります。さらに1年間滞在できるだけでなく、オーストラリアのさまざまな面を発見する機会も得られます。しかし、仕事に就く前に、賃金、生活条件、安全手順などについて、雇用主とよく話し合うようにしてください。労働者の権利について詳しく知りたい場合や、現地の雇用主について質問や懸念がある場合は、オーストラリア政府のフェア・ワークのウェブサイトをご覧ください。
農作業や2年目のビザ申請のための仕事について、他に情報源はありますか?
内務省のウェブサイトは、オーストラリアでの指定職種および農作業の選択肢を理解するのに最も適している情報源です。また、ハーベスト・トレイル(Harvest Trail)もおすすめで、場所と作物の種類で農場の仕事を検索することができます。ハーベスト・トレイルのサイトには、年間のさまざまな時期に適した仕事を探せるインタラクティブな地図が用意されています。さらに、シーク(Seek)やバックパッカー・ジョブ・ボード(Backpacker Job Board)といった求人サイトから仕事を見つけることもできます。ここに掲載されている仕事は果物の収穫に限らず、牧場、建設現場、鉱山での仕事も見つけることができます。
どのくらいの収入が見込めるか?
この国の現在の最低賃金は、時給21.38オーストラリアドル、または週38時間あたり812.60オーストラリアドル(税引き前)*です。また、国の最低賃金の対象となる臨時雇用で働く従業員は、賃金に最低25%の臨時雇用追加金を上乗せした金額を受け取ることができます。多くの仕事では、経験に応じて最低賃金よりも多く支払われます。
最低賃金と労働者の権利に関する詳細は、フェア・ワーク・オンブズマン(Fair Work Ombudsman)のウェブサイトをご覧ください。
*2021年11月改定
備考:オーストラリア政府観光局(Tourism Australia)はビザを発給する機関ではありません。ビザを発給するのは、オーストラリア内務省(Australian Government Department of Home Affairs)です。最新情報についてはウェブサイトをご覧下さい:https://immi.homeaffairs.gov.au/visas/getting-a-visa/visa-listing/work-holiday-417。
このページの内容は情報を提供するものであり、法的アドバイスをするものではありません。法的アドバイスが必要な方は、オーストラリアの資格ある移民弁護士または移民エージェントにご相談ください。