Nawurlandja Lookout, Kakadu National Park, Northern Territory © Tourism NT, Rachel Stewart
カカドゥを家族で巡る6日間の究極のドライブ旅行
ノーザンテリトリーの壮大なカカドゥ国立公園への家族の冒険旅行は、驚きの連続だけではありません。貴重な教訓が学べて、永遠の思い出作りができる旅となります。
原文:イモジェン・エバソン
カカドゥ国立公園(Kakadu National Park)への旅が究極のファミリーアドベンチャーだと言えるのには多くの理由があります。野生動物を発見できる豊富な機会(鳥、水牛、イリエワニがたくさん)、本物の先住民アボリジナル文化体験と家族全員が感嘆の声を上げる古代の壁画、そして湿地、滝、天然のスイミング・スポットなどのスリル満点の自然体験。
しかしカカドゥの本当の魔法は、皆さんと子供たちと共に永遠に残る、形のないもの。さあトップエンド(Top End)へ向けて出発し、ダーウィン発のこの6日間の周遊旅行で、心に深く刻まれる思い出作りをする準備をしましょう。
1日目:ダーウィンからアデレード・リバー経由でジャビルへ
- 所要時間:約3時間
ダーウィンを早めに出発したら、まずは水遊びからカカドゥの冒険を始めましょう(事前にパーク・パスを予約するのをお忘れなく)。約1時間スチュアート・ハイウェイ(Stuart highway)とアーネム・ハイウェイ(Arnhem highway)をたどりって行くと、アデレード・リバー(Adelaide River)に到着します。ウィンドウ・オン・ザ・ウェットランズ・ビジター・センター(Window on the Wetlands Visitor Centre)に立ち寄り、これから見に行く風景のインタラクティブで楽しい紹介を見てから、スペクタキュラー・ジャンピング・クロコダイル・クルーズ(Spectacular Jumping Crocodile Cruise)に参加しましょう。
さらにこの先にある、家族経営のパダクル・アボリジナル・カルチュラル・ツアー(Pudakul Aboriginal Cultural Tours)では、湿地の伝統的な生活について知ることができます。この2時間のツアーでは、ガイドと共に地元のブッシュフードや薬について学んだり、バスケット織りやディリーバッグ(伝統的なバッグ)織りに挑戦したり、槍を投げたり、ディジュリドゥを演奏したりします。作りたての伝統的なオーストラリアのダンパー(パン)でお腹を満たしながら、腕を磨きましょう。
2日目:ジャビルとイースト・アリゲーター(イール)地域
アドバイス
インジャラック・ヒル(Injalak Hill)への日帰り旅行に参加し、先住民アボリジナルのガイドと共に、あまり知られていない壁画を見に行きましょう。アーネム・ランドへ入るのに必要な許可証が予約に含まれていない場合は、事前に手配する必要があります。
- 所要時間:30分
今朝は、クロコダイル・ホテルとボワリ・ビジター・センター(Bowali Visitor Centre)をつなぐ、往復1時間のボワリ・トラック(Bowali Track)を散策して、カカドゥのさまざまな生き物の生息地を見に行きましょう。受賞歴のあるビジター・センターでは、今後数日間の旅のヒントや道路の情報なども得られますのでとても便利です。この機会に、マラウディ・ギャラリー(Marrawuddi Gallery)に展示されているアートもご覧ください。
今日の残りの時間は、ジャビルの北東に位置するイースト・アリゲーター(イール)地域(East Alligator (Erre) region)でお過ごしください。この地域は、神秘的で人口がまばらな西アーネム・ランド(West Arnhem Land)へのゲートウェイです。この場所では、数万年前からここで繁栄してきた伝統文化を保護するために、アクセスは許可証の保持者と一部のツアー催行会社に制限されています。グルヤンビ・カルチュラル・クルーズ(Guluyambi Cultural Cruise)に参加して、この地の文化や、信じられないほどの絶景や生物多様性にあふれた川の秘密を感じ取ってください。
3日目:ジャビルからブルングカイ(ノーランジー)とイエロー・ウォーター
アドバイス
ローズ・サファリズ(Lords Safaris)のような専門ツアー催行会社が運営する数日間のツアーを検討してみましょう。カカドゥへにも深く浸れ、車の運転からも解放されます!
- 所要時間:1時間
今日は、ジャビルから南に向かい、もう一つの特別な壁画の場所を経由してから、カカドゥ のイエローウォーター(Yellow Water)とメアリー川(Mary River)地域を探索しましょう。ブルングカイ(ノーランジー)(Burrungkuy (Nourlangie))では、重要な伝説の祖先であるナマルゴン(Namarrgon)(雷男)の壁画をご覧いただけます。この壁画は、一周が1.5kmの小道にあります。時間が許せば、地域にある他の散歩道にも出かけ、美しい景色を堪能するのはいかがでしょうか。ビラボン(氾濫原)に生息する動植物から、雄大なアーネム・ランドの絶壁の景色まで、もれなくご覧いただけます。
南西に45km進み、これから3泊の拠点となるクーインダ・ロッジ(Cooinda Lodge)にチェックインしましょう。カカドゥの有名なイエローウォーター・ビラボン(氾濫湖)の縁にある、まだらなブッシュランドの中の施設です。電力付きのキャンプ場の一つにテントを張りましょう。または、ファミリールームや二段ベッド付きのグランピングスタイルのサファリテントにもチェックインできます。キャンプ場には朝食、ランチ、ディナーを楽しめるレストラン、バーベキュー施設があります。
読む
カカドゥ国立公園ガイド
4日目:ガンロム滝とマグク滝を探索する
- 所要時間:2時間
飲み水、日焼け止め、ランチ、水着を車に詰めたら、クーインダを早めに出発して、カカドゥのメアリー川地域を探索しましょう。ここは、ごつごつした岩や広大な湿地、美しい滝、そしてカカドゥの有名なスイミングスポットがある場所です。おそらく最も有名で、子供連れでも簡単に行かれるのは、ガンロム滝(Gunlom Falls)のスポットでしょう。
ガンロムに着くまでは、約2時間かかります(乾季のみ)。滝壺の辺りから、急な上り坂を少し行くと、自然のインフィニティプールが待ち受けている頂上に到着します。自然の中での水泳は、素晴らしい思い出となるでしょう。さらに、どこまでも国立公園が続く壮大な景色を眺めながら、とびきりのピクニックもお楽しみいただけます。
5日目:カカドゥの生き物について知る
クーインダ・ロッジでは、リラックスした朝をお楽しみください。ワラジャン・カルチャー・センター(Warradjan Cultural Centre)を訪れるのもいいでしょう。ここでは、ビニンジ/ムングガイ(Bininj/Mungguy)の伝統的な所有者によって開発されたインタラクティブで教育的な展示を見学することで、カカドゥにおける数万年もの人類の生き生きとした歴史を目の当たりにできます。お土産を買ったり、実際に行われているワークショップに参加してみてください。アーティストや織工の人たちがここでデモンストレーションを行っていることがよくあります。
昼食後は、アニマル・トラックス・サファリ(Animal Tracks Safari)に参加し、本物の先住民アボリジニのブッシュの生活に浸りましょう。この7時間のツアーは、クーインダを午後1時に出発するものですが、家族連れのためによく考えられたプログラムになっています。ガイドと共に、国立公園の野生動物が豊富な湿地やトロピカル・サバンナの森林を見て回り、ブッシュフードを集めたり、物語を聞いたり、伝統的な薬について学んだりします。そして壮大なグース・キャンプ(Goose Camp)氾濫原で、キャンプファイヤーの料理を楽しみます。
6日目:クーンダからダーウィンへ
- 所要時間:3時間半
一度ではまだ足りないという場合は、早起きして、日の出の時刻にイエローウォーター・ビラボン(氾濫湖)を体験してください(2回目のクルーズでは割引が適用されます)。その後、ダーウィンに戻るドライブに出発です。
途中、バードウォッチャーの楽園であるマムカラ(Mamukala)に立ち寄ります。カカドゥの湿地を最後にもう一度堪能し、今回、何種類の鳥を識別できるようになったかを家族全員に尋ねてみましょう。
ノーザンテリトリーのドライブ旅行の詳細については、northernterritory.comをご覧下さい。