Mary's Poppin, Adelaide, South Australia © Mary's Poppin
オーストラリアで一番のLGBTQIのナイトライフ
ダンスクイーンにも、フェスティバル大好き人間にも、オーストラリアにはLGBTQIの人々向けの場所やイベントがたくさんあります。
原文:ダン・F・ステープルトン
オーストラリア人が自慢とするのはそのフレンドリーな気風。地元のLGBTQIコミュニティも例外ではありません。どこから来たのか、どんな風貌をしているかに関係なく、居心地のよいナイトライフスポットがきっと見つかります。
シドニーのバーやクラブで心を開いて楽しく過ごす
シドニーの有名なオックスフォード・ストリート(Oxford Street)については、一度は耳にしたことがあるかもしれません。市内中心部の端にあるダーリングハースト(Darlinghurst)には、この街でも最大級で、とても賑やかなLGBTQIバーが何軒もあります。通りに沿って散策し、フレンドリーな雰囲気のあるザ・コロンビアン(The Colombian)で他のお客と会話を楽しんだ後は、ゲイの人々の間で圧倒的な人気があるアーク(Arq)のダンスフロアに行ってみましょう。
近くにあるサリー・ヒルズ(Surry Hills)は市内中心部から車で5分ほど。ここにある賑やかなパブ、ザ・ベレスフォード(The Beresford)では毎週日曜日の午後にLGBTQIガーデンパーティーが開かれており、おいしい料理やミモザ・カクテルがふんだんにあり、デザイナー・ドッグを連れた人も集まります。
また、市内から西へ車で10分のところにある形式にとらわれない地域、ニュータウン(Newtown)には、ザ・バンク(The Bank)ホテル、ニュータウン・ホテル(Newtown Hotel)、マールボロ(マーリー)ホテル(Marlborough ‘Marly’ Hotel)など、入りやすい雰囲気のバーがあります。またニュータウンの中心部から歩いてすぐのアースキンビル(Erskineville)。歴史あるインペリアル(Imperial)は、この地域の象徴とも言え、全国的に有名なドラァグ・ショー、ブランチ、イベントなどが催され、あらゆる人々から人気を集めています。
ニュータウンとサリー・ヒルズ(Surry Hills)の間にあるのが飾り気のないレッドファーン(Redfern)地区。ここにあるザ・ベアデッド・ティット(The Bearded Tit)では、シドニーのクィアのコミュニティには奇抜さや荒削りな雰囲気も取り入れられていることがわかります。居心地の良いバーで、ここでしか見られない内装(そこかしこに飾られている動物の剥製など)、写実的なアート、そしてフレンドリーな雰囲気で有名です。
メルボルンでお気に入りの場所を探す
アドバイス
スター・オブザーバー(Star Observer)のウェブサイトで、オーストラリアのLGBTQIに関するニュースやイベントの情報をキャッチしましょう。
プログレッシブで社交的なメルボルンには、様々なLGBTQIコミュニティに応じたイベント会場やクラブナイトがあります。大人気を誇るサーキット(Sircuit)は、市内中心部から車で10分ほど郊外に向かったフィッツロイ(Fitzroy)にあり、エキシビジョニストの男性のためのヌード・ソーシャル・ナイト、毎週開催されるレズビアンのためのイベント、そして素敵で楽しいドラァグ・ショーも毎週開催されます。
ドラァグと言えば、もう一つの中心地が、メルボルンの中心部から車で15分のリッチモンド(Richmond)にある気取りのないディーティーズ・ホテル(DT's Hotel)です。また、アボッツフォード(Abbotsford)にあるザ・レアード(The Laird)は市の中心部から車で15分の場所にあり、定期的にレザー・ナイトを開催するシスジェンダーとトランスジェンダーの男性のためのスペースです。
いろいろな人と交流したいなら、クィアなメルボルンの人々の最大の集まりで、長年にわたって毎週開かれているプーフ・ドゥーフ(Poof Doof)のチケットを手に入れましょう。このイベントは、サウス・ヤラ(South Yarra)のチャペル・ストリート(Chapel Street)にあるクィアのための楽しい場所であるチェイサーズ(Chasers)で開催されます。メルボルンの中心部から車で15分ほどです。
全国のLGBTQIの人々と出会う
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オーストラリアで世界最大級のイベントやお祭りを楽しむ
シドニーとメルボルンはLGBTQI文化の中心地とされていますが、クィアのための場所やイベントを探すのに、何もそこまで行く必要はありません。旅先は北のクイーンズランド州ですか?ブリスベンのクィア・フレンドリーな場所としては、市の中心部から車で10分ほどのスプリング・ヒル(Spring Hill)にある、気取らない雰囲気のスポーツマン・ホテル(Sportsman Hotel)などがあります。30年以上にわたってゲイの男性がオーナーをしているホテルです。さらに、ブリスベンの中心部から車で10分ほどのフォーティテュード・バレー(Fortitude Valley)には高級感のあるクラウドランド(Cloudland)があり、毎週日曜日の夜にFluffy(フラッフィー)が開催されます。
南オーストラリア州のアデレードでは、市内の中心部でキラキラした雰囲気に包まれているメアリーズ・ポッピン(Mary’s Poppin)が新しい友達を作る場所になります。ノーザンテリトリーの中心地、ダーウィンでは、スロブ・ナイトクラブ(Throb Nightclub)が毎週金曜日と土曜日に開かれています。
キャンベラを訪れるなら、開放的なキューブ・ナイトクラブ(Cube Nightclub)で席を確保しましょう。中心部のシティ・ヒル(City Hill)のすぐ近くにあります。パースならば、市の中心部にあるザ・コート(The Court)、そしてザ・コートから歩いて5分ほどのノースブリッジ(Northbridge)にあるコネクション・ナイトクラブ(Connections Nightclub)に行ってみましょう。
クィアアートに酔いしれる
LGBTQIをテーマした演劇、クィアのスタンダップ・コメディ、とても楽しいミュージカルを見たいなら、毎年2月と3月に1か月にわたって開催されるシドニーのマルディグラ(Mardi Gras)フェスティバルに勝るものはないでしょう。メルボルンでも毎年恒例のLGBTQIフェスティバルであるミッドサンマ(Midsumma)が通常は1月と2月に開催され、クィア・アートのイベントがいくつも開かれます。
映画が大好きなら、オーストラリアのLGBTQIの二大映画際を見逃すことはできません。一つは1991年から毎年3月に開催されているメルボルン・クィア・フィルム・フェスティバル(Melbourne Queer Film Festival)、もう一つはシドニーで2月に開催されるマルディグラ・フィルム・フェスティバル(Mardi Gras Film Festival)です。