クイーンズランド州、ブリスベン © Clive D'Silva/Tourism and Events Queensland
ブリスベン郊外ガイド
ブリスベン ・リバーの北または南に位置するかにかかわらず、クイーンズランド州の州都の食べ物やアート・シーンに簡単にアクセスできます。
原文:ナターシャ・ドラガン(Natasha Dragun)、カーリー・スペック(Carly Spek)
ブリスベン(Brisbane)は、市内と周辺地域を流れる曲がりくねった川で有名です。市の中心部は北側の河岸にあり、ブリスベンでも特に評判のワインバーやレストランが軒を連ねています。一方、南側の河岸には並木道が美しい住宅地や公園がたくさんあり、文化やスポーツに関連する見どころに溢れています。魅力たっぷりのブリスベンに遊びに行くときは、宿泊施設にもこだわってみましょう。
セントラル・ブリスベン
場所:市中心部、サウス・バンク
セントラル・ブリスベン(Central Brisbane)は、昔からある建物と最新のトレンドを感じられる新興エリアが混在する場所です。市内を流れる川の北岸がブリスベンの中心部で、植民地時代の建物を改装した博物館やショッピングモールのすぐ側に、近未来的な高層ビル群が建ち並んでいます。川の反対側は落ち着いた雰囲気が漂うサウス・バンク(South Bank)地区で、ブリスベンの文化施設が集中しているほか、バラエティに富んだレストランやエンターテインメント施設が営業しています。また、サウス・バンクには、緑地や植林を見事に取り入れた人工のビーチがあります。
ブリスベン中心部周辺のサバーブ(地区)には、流行りのレストランやバーが多数軒を連ねています。サウス・バンク(South Bank)で地元の人達から特に注目を集めているレストラン「ポアボーイ(Pourboy)」では、週末に多くの客がブラッディ・マリーやミモザをはじめとしたカクテルを特大サイズで楽しむ様子が見られます。また、ホテル「Wブリスベン(W Brisbane)」内で営業している人気のレストラン「スリー・ブルー・ダックス(Three Blue Ducks)」では、農場直送の食材を利用したメニューを楽しめます。このレストランは、バイロン・ベイ(Byron Bay)に専用の農場を持っており、食材のほとんどがこの農場から調達されています。さらに、輝く川面を眺めながら高級イタリア料理を楽しめる「ペルソーネ(Persone)」もお勧めです。
ブリスベン中心部のサバーブ(地区)では、豊かな芸術と文化に触れられます。サウス・バンクの文化地区にあるクイーンズランド・アート・ギャラリー&ギャラリー・オブ・モダン・アート(Queensland Art Gallery and Gallery of Modern Art)に立ち寄って、オーストラリア国内だけでなく世界各地から集められた17,000点もの展示品を鑑賞しましょう。芸術鑑賞を終えたら、水着を持って、サウス・バンクの広大な公園やプールにピクニックに出かけましょう。人工ビーチ「ストリート・ビーチ(Streets Beach)」では水遊びを楽しめるほか、巨大観覧車「ホイール・オブ・ブリスベン(Wheel of Brisbane)」に乗れば、眼下に広がるブリスベンの街を見渡せます。
ブリスベン中心部には、素晴らしい宿泊施設がたくさんあります。川の北岸と南岸は歩いて渡れる橋でつながっているので、どちら側に滞在しても問題なく観光を楽しめます。ブリスベン・クォーター(Brisbane Quarter)にある高級感漂うホテル「Wブリスベン(W Brisbane)」には、常夏のクイーンズランド州を表現した作品を中心に、生き生きとしたコレクションが飾られています。一方、対岸のサウス・バンク地区にある「エンポリアム・ホテル(Emporium Hotel)」に宿泊すれば、屋上のインフィニティプールで寛げます。
川の南側
豆知識
夕暮れ時にストーリー・ブリッジ(Story Bridge)を登ってみましょう。夜の帳が下りる中、少しずつ瞬き始める街のネオンを橋の最上部から眺められます。
場所:ウエスト・エンド、ウーロンガバ、カンガルー・ポイント
サウス・バンクを囲むように広がるブリスベン南側の地区には、住宅街だけでなく面白い見どころがたくさんあります。この近隣にはギリシア系移民とベトナム系移民が築いたコミュニティがあるので、文化的な多様性に富んだレストランやショップが多数軒を連ねています。また、週末に開かれるマーケットに加え、コンサート会場もあるので、日中から夜間まで多くの人がこの地区に訪れます。また、本格的なスポーツスタジアムやアブセイリング・ロッククライミング施設もあるので、スポーツ好きな方にもお勧めの観光スポットです。
ブリスベンの南側では、ハイクラスな軽食店やカフェが多数営業しているほか、洗練された一流レストランに多くの人が足を運んでいます。受賞コーヒーを飲める「アブリスカ・コーヒー・ロースターズ(Abrisca Coffee Roasters)」や「ガンショップ・カフェ(Gunshop Café)」は、史跡に指定されているウエスト・エンド(West End)の建物を改装したカフェです。ぜひ立ち寄ってみましょう。また、この地区にはギリシャ食品のデリカテッセンやギリシャ料理店が多数あり、特に「ノスティモ(Nostimo)」の大皿で運ばれてくる伝統的な地中海は、多くの人から高い評価を得ています。
ブリスベン南側のサバーブ(地区)では、ブリスベン・クリケット・グラウンド(通称「ギャバ(Gabba)」)でスポーツの試合を観戦したり、川沿いでサイクリングを楽しんだりと、さまざまなアクティビティを体験できます。人気のホテルが賑やかで楽しいカンガルー・ポイント(Kangaroo Point)地区にたくさんあるので、気に入ったものを見つけましょう。「ポイント・ブリスベン(Point Brisbane)」は、輝く川面とストーリー・ブリッジの眺めを客室やルーフトップ・バーから眺められるお勧めのホテルです。また、日本食の大皿料理を取り分けながら食べられるレストランが館内で営業しているブティック・ホテル「イル・モンド(Il Mondo)」も人気のオプションです。
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ブリスベン旅行ガイド
市内中心部の北東
場所:ハワード・スミス・ワーブズ、フォーティテュード・バレー、ニュー・ファーム
ブリスベンでワインと美味しい食事を楽しめる大人気のレストランをお探しなら、街の北東部に行ってみましょう。ストーリー・ブリッジの下、ブリスベン・リバー(Brisbane River)の北岸に位置するハワード・スミス・ワーブズ(Howard Smith Wharves)地区には、アートな工夫が凝らされたホテルや、川の景色を眺めながら食事やドリンクを楽しめるレストランやバーが軒を連ねています。ハワード・スミス・ワーブズの北側に隣接するフォーティテュード・バレー(Fortitude Valley)と東側に隣接するニュー・ファーム(New Farm)も、見どころに溢れさまざまなアクティビティを楽しめる活気に満ちた地区です。
ブリスベン北東部の3地区には、オーストラリア中のビール需要を満たせる程のクラフトビール醸造所があります。ハワード・スミス・ワーブズ(Howard Smith Wharves)を歩くと、「フェロンズ(Felons)」をはじめとする人気のレストランがすぐに見つかります。また、若手のシェフジョナサン・バーテルメス氏(Jonathan Barthelmess)が腕を振るうギリシャ料理店「グレカ(Greca)」や中東料理専門店の「ザザタ(Za Za Ta)」もお勧めです。ブリスベン北東部の地区にあるルーフトップバーは非常に人気が高いので、忘れずに立ち寄りましょう。
曲がりくねったブリスベン・リバーに沿って街の北東部を歩けば、いつでもすぐに手頃な軽食店が見つかります。また、ジェームス・ストリート(James Street)では、コーヒー専門店「カンポス(Campos)」のフラッグシップショップで自家焙煎コーヒーを味わえるほか、さまざまなブティックやギャラリー、マーケットに立ち寄ったり、ストリートアートを見たりすることができます。この通りを南に向かって歩いて行くと、ニュー・ファームのブリスベン・パワーハウス(Brisbane Powerhouse)を囲む公園に辿り着きます。この公園では、現地のアーティストやスターなどが活躍する展示会やコメディーショー、ミュージックイベントが多数催されています。
市中心部の北東では、ブリスベンで特に高い評判を得ているデザインに凝ったホテルが営業しています。ラグジュアリーを極めた「クリスタルブルック・ヴィンセント(Crystalbrook Vincent)」に宿泊して、ルーフトップバーでカクテルを飲みながらブリスベン・リバーに沈む夕日を眺めましょう。また、フォーティテュード・バレーでの宿泊を考えている方には、優しいパステルカラーをふんだんに取り入れたインスタ映えするインテリアが充実している「ザ・カリル・ホテル(The Calile Hotel)」がお勧めです。一方、ジェームス・ストリートには、旅行を楽しみつつ支出を賢く抑えられる「セージ・ホテル(Sage Hotel)」があります。