クイーンズランド州、ブリスベン、サウス・バンク © Tourism & Events Queensland
ブリスベンの移動手段
川沿いに高速道路があり、公共交通機関も充実していることから、ブリスベン周辺は容易そして効率的に移動できます。
原文:マーク・サリバン
ブリスベンは観光がしやすい街です。市街地では、公共交通機関、車、自転車、徒歩など様々な移動手段を選ぶことができます。ここでは市内を簡単に移動する方法をご紹介しましょう。
ブリスベンでの移動手段
ブリスベンでは、バス、電車、フェリーなどの公共交通機関が充実しています。この交通網を利用する際には、トランスリンク(TransLink)のゴー・カード(Go Card)を購入することをお勧めします。またバス、電車、フェリーに乗車する前に、駅や券売機で紙の乗車券を買うこともできます。
- ゴー・カードは、ブリスベンからゴールド・コースト(Gold Coast)、サンシャイン・コースト(Sunshine Coast)など、クイーンズランド州南東部を網羅しているトランスリンクの路線で利用できます。
- ゴー・カードは、ブリスベン空港の指定販売店、コンビニエンスストア、市内の駅で購入し、料金をチャージします。ゴー・カードには、旅行者や観光客向けの特典があります。チャージは市内各地にある券売機やゴー・カード取り扱い店で行えます。
- 乗車の際には、交通機関のカードリーダーにゴー・カードをタッチします。降りるときにもう一度タッチするのを忘れないようにしてください。
- 一部の電車の運賃は非接触型クレジットカード、デビットカード、モバイルデバイスで支払うこともできます。またスマート・チケットは公共交通機関ネットワーク全体で導入中です。
アドバイス:ゴー・カードの代わりにクレジットカード、デビットカード、またはモバイルデバイスを使用する場合も、料金の支払い方法は同じで、乗車時と降車時にタッチします。
ブリスベンの玄関口となるブリスベン空港(BNE)には、国内線ターミナルと国際線ターミナルがあります。空港から市内へ向かうにはいくつかの移動手段があります。
- エアトレイン(Airtrain)は、国内線と国際線のターミナルからブリスベンの市内中心部の各駅まで運行されています。空港から市内までの所要時間は約20分で、15~30分間隔で運行されています。乗車する際にはゴー・カードを利用するか、片道乗車券を購入してください。エアトレインのウェブサイトから事前に乗車券を購入すると、割引運賃で利用できます。
- タクシー乗り場とライドシェアの乗車場所は、各ターミナルの正面にあります。案内に従ってお進みください。空港から市内までの所要時間は、交通のピーク時以外は約20分です。
- 荷物が多い場合は、コニクション(Con-X-ion)でドア・ツー・ドアの空港送迎を予約できます。
アドバイス:4人以上のグループ旅行の場合でも、タクシーやライドシェアで市内まで移動する方が料金が安くなります。
オーストラリアでは、飛行機、電車、バス、フェリーは移動支援機器を使用するお客様が利用できるようバリアフリーに対応しており、また聴覚や視覚に障害のあるお客様向けのサービスもあります。
- ブリスベン空港には障害を持つお客様をサポートするサービスがあり、手荷物の取り扱いや空港内での移動、飛行機の乗り降りをお手伝いしています。
- ほとんどのバスや電車もバリアフリーに対応しています。旅行の前に、トランスリンクのウェブサイトで公共交通機関の利用に関する情報を確認してください。
- ブリスベン・シティ・カウンシル(Brisbane City Council)のバスはすべて低床で、車椅子用のスロープも用意されています。
- シティキャット(CityCat)のすべてのフェリーとほとんどのターミナルは完全なバリアフリーになっています。ただし、シティホッパー(CityHopper)とクロス・リバー・フェリー(Cross River Ferry)はバリアフリーに対応していません。
公共交通機関を利用してブリスベンを巡る方法
ブリスベンの電車の路線は、市内の見どころや郊外を訪れるのに格好の移動手段です。ルートを調べるときにはジャーニー・プランナー(journey planner)・ツールが便利です。
- セントラル駅(Central Station)やローマ・ストリート駅(Roma Street Station)などの市内の主要な駅から、クイーンズランド博物館(Queensland Museum)、 ギャラリー・オブ・モダン・アート(Gallery of Modern Art)などの見どころや、サウス・バンク(South Bank)、フォーティテュード・バレー(Fortitude Valley)など近郊にも電車で行くことができます。
ブリスベンの街には多数のバス路線があり、バスは他の車とは分けられた専用道路を走ります。ブリスベン市内や近郊の街へ行くにはバスが便利です。ルートを調べるときにはジャーニー・プランナー(journey planner)・ツールが便利です。
- 市内中心部にはシティ・ループ(City Loop)やスプリング・ヒル・ループ(Spring Hill Loop)といった無料で乗車できるバス路線があります。これらの循環バスは、時計回り、反時計回りの両方のルートで、朝7時から夕方6時まで約10分間隔で運行されています。
- シティグライダー(CityGlider)のバスは、ウエスト・エンド(West End)からテナリフ(Teneriffe)までと、アッシュグローブ(Ashgrove)からクーパルー(Coorparoo)までの2つのルートで市内中心部を通っています。これらの便は5~15分間隔で運行されています。
ブリスベン川はブリスベン市内の中心部を流れる川です。そのため、この街の移動手段としてはフェリーも人気があります。
- 無料で乗船できるシティホッパー・フェリーは、サウス・バンクのノース・キー(North Quay)ターミナルとニュー・ファーム(New Farm)のシドニー・ストリート(Sydney Street)埠頭の間で運航されています。このフェリーを利用すると、ハワード・スミス・ワーブス(Howard Smith Wharves)のレストラン&エンターテイメント地区まで移動できます。
- シティキャット・フェリーはゴー・カードで乗船できます。イート・ストリート・ノースショア(Eat Street Northshore)やブリスベンシティ植物園(City Botanic Gardens)などの見どころへ向かう際に利用するとよいでしょう。
ブリスベンを車で巡る
ブリスベンでは容易かつ安全に車を運転できますが、宿泊するホテルで毎日の駐車料金が必要かどうかを確認することをお勧めします。
- ブリスベン・シティ・カウンシルでは、市内中心部のキング・ジョージ・スクエア(King George Square)とウィッカム・テラス(Wickham Terrace)の2か所に駐車場を設置しています。
- ブリスベン郊外の素晴らしい見どころを楽しむツアーを予約して、運転は他の人に任せるのも一案です。
ブリスベンには、13キャブズ(13cabs)とブラック・アンド・ホワイト・キャブズ(Black & White Cabs)という2社の大手タクシー会社があります。
- タクシーは路上で呼び止めて乗ることができるほか、市内中心部にタクシー乗り場が設置されています。
- 交通量の多い場所では、金曜と土曜の夜間に安全なタクシー乗り場が設置されます。
- また、タクシー会社に電話したり、タクシー会社のアプリをダウンロードしたり、ゴーキャッチ(GoCatch)アプリを使ったりしてタクシーを予約することもできます。
ブリスベンではウーバー(Uber)、オーラ(Ola)、ディディ(DiDi)などの大手のほか、地元のゴーキャッチといったライドシェアのサービスを利用できます。
アドバイス:女性旅行者の場合は、女性ドライバーによる女性のためのライドシェア・サービスであるシーバ(Shebah)で乗車予約をすることもできます。(成人男性が認可されたチャイルドシートを必要とする子供を連れて移動する必要がある場合は、このサービスを利用できます。)
ガイド付きツアーを利用して、ブリスベンでの時間を有効活用しましょう。プレステージ・デイ・ツアーズ(Prestige Day Tours)や、グルメ向けのディレクタブル・ツアーズ(Delectable Tours)など、市内とその周辺の半日ツアーや一日ツアーをカスタマイズしてくれるツアー催行会社が何社もあります。
- グリーン・キャブ(Green Cabs)では、人力三輪車に乗って排出ガスなしのブリスベン観光ツアーを楽しめます。
- カンガルー・セグウェイ・ツアー(Kangaroo Segway Tours)では、セグウェイに乗ってブリスベンの名所を巡ることができます。
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ブリスベンのその他の移動手段
リバー・クルーズ船に乗ってブリスベンの街を眺めるのはいかがでしょう。
- リバー・シティ・クルーズ(River City Cruises)では、ブリスベン川沿いの観光クルーズを毎日運航しています。
- ミリマー・クルーズ(Mirimar Cruises)ではコアラ・クルーズとブリスベン・リバー・クルーズを運航しており、近くのローンパインコアラ保護区(Lone Pine Koala Sanctuary)を訪れることもできます。
- どちらのクルーズ会社も、出発地はサウス・バンクにあるカルチュラル・センター・ポンツーン(Cultural Centre Pontoon)です。
ブリスベンでは市内中心部を取り囲む川沿いを始めとして自転車専用道路がよく整備されているので、気軽にサイクリングも楽しめます。
- シティリンク・サイクルウェイ(CityLink Cycleway)は、街の中心部を通る自転車専用レーンです。
- ビーム(Beam)またはニューロン(Neuron)からアプリをダウンロードすると、ブリスベン各地にあるe-bike(電動アシスト自転車)またはe-scooter(電動キックボード)のシェア・サービスを利用できます。
アドバイス:市内中心部の道路では、e-bike(電動アシスト自転車)やその他の電動移動機器に乗ることはできませんが、シティリンク・サイクルウェイでは乗ることができます。