Rundle Mall, Adelaide, South Australia © Adelaide City Council
メリッサ・ザホルジコとクリステン・バイアスがおすすめするアデレードのショッピング
アデレードには、街の規模からは想像できないほど豊かなスタイルとデザインが存在しています。その中で地元のファッションフレーバーが話題をさらっています。
インタビュー:ナターシャ・ドラグン
ファッションとライフスタイルを扱うウェブサイト『ジ・アデレイディアン(The Adelaidian)』の創始者であるメリッサ・ザホルジコとクリステン·バイアスの二人は、故郷のアデレードとそのスタイル・シーンに熱い思いを持っています。「アデレードは小さい街かもしれませんが、地域ごとに個性があり、そのスタイルには独自のテイストがあります。市内のあちこちに、面白いエリアがたくさんあります」とメリッサは言います。ビーチサイド・タウンのグレネルグ(Glenelg)からシティのアーケードまで、二人がおすすめする、南オーストラリア州の州都アデレードのスタイルエネルギーを体感できるスポットをご紹介します。
モールを余すことなく見て回る
シティ中心部にあるランドル・モール(Rundle Mall)に触れることなしに、アデレードのショッピング・シーンを語ることはできません。ここは、マイヤー(Myer)やデビッド・ジョーンズ(David Jones)などの有名なデパートからチェーンストア、そして独立系ブティックまで、1,000以上の店舗が立ち並ぶ歩行者専用通路から成る商業地区です。「このモールは、一風変わったアートのランドマークで有名です。それは二つの巨大なボール、そして銅像のブタたちです」とメリッサは言います。「ここはすべてが出会う場所だと言えます。すべてがランドルを中心に展開しているからです」
この地区は、遺産に登録されたアデレード・アーケード(Adelaide Arcade)を含む数々の歴史的アーケードから成り立っています。クリステンによると、こうしたアーケードには小さなデザイナーやアーティストが集まっていることが多いそう。「ランドル・モールのアーケードには隠れた名店がよくあります」。クリステンはさらにこう語ります。「地元政府は、独立系ブランドがアーケードの空きスペースを利用してポップアップショップを開いたりアートの展示を行ったりすることを奨励し、地元の才能ある人々に表現の機会を与えているのです。この街の力強いデザインシーンを保つには、とても良い方法だと思います」。
イースト・エンドを探索する
ランドル・モールを抜けてランドル・ストリート(Rundle Street)に出ると、イースト・エンド(East End)が持つ独自のファッションカラーがはっきりと感じられる、というのがメリッサとクリステンの意見です。「モールから出ると、通りにあるショッピングのオプションがはるかに高級になります」とメリッサは言います。「ゴーマン(Gorman)やジマーマン(Zimmermann)のようなオーストラリアの高級ブランドや、シーカー・ストア(Seeker Store)のような注目の人気ブティックなどがあります 。このショップの服はとても着やすいのです。何通りにも着こなしが楽しめる、本当に遊び心のあるデザインです」
この地域に来たら、ぜひミス・グラディス・シム・チューン(Miss Gladys Sym Choon)に立ち寄ってみてください。クリステンの言葉を借りると「奇抜で、思いつく限りすべてのものが詰め込まれて」いる、伝説的な3階建ての複合商業施設です。
「ここは、友達と一緒に行ったら『全部試着してみようよ』となるようなお店です。スタイルはひとつではありません。大胆な色使いと、楽しくてファンキーな個性的なアイテムを選んでみてください」
これとは対照的なお店が、デルマ・デパートメント(Dérma Department)です。「とてもキュートで着る人を引き立てる、すっきりとミニマルなファッションアイテムが見つかります」
南オーストラリア州のアーティストの作品をチェックしたり、斬新なギフトのアイデアを探すには、ランドル・ストリートからボーン・プレース(Vaughan Place)に入ったところにあるアーバン・カウ・スタジオ(Urban Cow Studio)がおすすめです。2階のギャラリーでは、毎月新しい美術展が開催されています。
ランドル・ストリートを探索すると、屋外のアートにも出会えます。「この辺りのいたる所でクールな壁画を見つけられますから、さらにワクワクした気持ちで買い物を楽しめます」というのはメリッサの言葉です。
ザ・パレードに行ってみましょう
見逃せない経験
二人は、ショッピングの合間にアーゴ・オン・ザ・パレード(Argo on the Parade)を訪れ、太陽の光の差す明るいテラス席で、コーヒーとスムージー・ボウルを楽しむのがおすすめだと話します。
シティ中心部からアデレード・ヒルズの麓まで東から西に伸びる長い通り、ザ・パレード(The Parade))は、緑豊かなノーウッド(Norwood)付近が有名です。シティ中心部からは車で10分ほどの距離です。
「ここは、郊外ですが、とても洗練したショッピングが楽しめます」とメリッサ。「海外やオーストラリアの有名店だけでなく、クチュール & ラブ & マッドネス(Couture + Love + Madness)のような素晴らしいローカルブランドもたくさんあります。デザイナーのクリスティーナ・トリデンテの作品は、本当にユニークで、とても魅力的です。彼女は、ソフトなパステルと大胆な色を使った大きなチュールドレスで知られています。私たちも、イベントや撮影などがあるときは、定期的に彼女のドレスを着ています」。
また、バウハウス(Bauhaus)の店舗(ランドル・ストリートに、もう一軒のバウハウス店舗あり)には、オーストラリア人デザイナーのカラフルな作品や、さまざまな家庭用品が並んでいます。「バウハウスには、とてもクールな家庭用品や、アート、ギフト、衣類、ジュエリーなどがあります」とクリステンは言います。
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アデレードでとっておきのレストラン
ビーチサイドで過ごす至福の時
アデレードのシティ中心部からトラムに乗って30分ほど行くと、ビーチサイドのグレネルグ(Glenelg)(別名「ザ・ベイ(The Bay)」)という町があります。ここでは、ビーチを散策したり、ジェティ・ロード(Jetty Road)沿いのショップで買い物をしたりして過ごせます。海辺にはカフェやレストランも充実しているので、ショッピングの合間にゆっくりするのもいいでしょう。
「この地域には、本当に素敵な「ビーチ風」ブティックや小規模のデザイナー・ショップがあります」とクリステンは言います。
すべて手が届くものばかりです。素敵なお店の一つにアデレード・インスタイル(Adelaide Instyle)があります。海辺で過ごす日にピッタリの、明るい色合いのアイテムを取り扱っています。
またホーム・ベーシック・アンド・デザイン(Homebasics & Design)で、ファンキーな眼鏡スタンドや素晴らしい香りがするキャンドルなどを探すのもいいでしょう。