ダーウィン周辺のおすすめ休暇スポット
ダーウィンへの旅は、この熱帯の都市の近くにある滝、川、ラグーン、そして国立公園への冒険なしには語れません。
原文:レア・ドビハル
ダーウィン(Darwin)は、オーストラリアの中でも最も遠く離れた場所にある都市の一つではないでしょうか。だからこそ、圧倒されるような豊かな自然をその近郊で体感できます。シダに覆われた遊泳用の穴、滝、クロコダイルに満ちた川、そして古代の原生地域を駆け抜けるために車に乗るだけです。
ダーウィンの北側のおすすめ休暇スポット
テイウィ諸島
ティウィ諸島(Tiwi Islands)は、ダーウィンの北100kmほどの距離にあり、フェリーや飛行機で行くことができます。島々はすぐそばにあり、最小限の観光施設しかありませんが、文化、美しさ、そして冒険が豊富です。海に囲まれた島々は、美しく澄んだ水で魚釣りを楽しめる絶好のフィッシングスポットです。ティウィ・アイランズ・アドベンチャー(Tiwi Islands Adventures)には、2日間から6日間、貸し切り船で釣りを楽しめるプランがあります。また、これらの島々では豊かな先住民アボリジニ文化にも触れることができます。ティウィの文化にどっぷり浸りたい人には、AATキングス(AAT Kings)の一日ツアーがおすすめです。伝統的な芸術を見たり、ティウィの女性たちがバスケットを織ったりするのを見たり、歓迎のスモークセレモニーを体験したりできます。3月中に訪れると、ティウィの人々がオーストラリアのフットボール(AFL)をどれだけ好きなのかもわかります。決勝戦では、毎年何千人もの観光客が島を訪れます。
ダーウィンの南側のおすすめ休暇スポット
リッチフィールド国立公園
リッチフィールド国立公園(Litchfield National Park)へはダーウィンから南へ車で約2時間。水着を忘れずに持って行きましょう。リッチフィールドの緑豊かな地域に入ったら、まず、不気味な墓のようなアリ塚、マグネティック・ターマイト・マウンズ(Magnetic Termite Mounds)をチェック。自然の驚異を実感できます。次の見どころは、トルマー滝(Tolmer Falls)。少し歩くと、雄大な滝を見下ろす展望台に到着します。ここには、オレンジキクガシラコウモリの保護コロニーがあります。ループトレイルを45分歩いて上の滝を見た後、駐車場に戻ります。その後は公園内で泳ぎを楽しめるスポットを巡ってみましょう。ワンギ・フォールズ(Wangi Falls)やフローレンス滝(Florence Falls)があります。ワンギ滝には巨大な崖の表面、エメラルドトーンのスイミングホールがあり、カフェとアートギャラリーも備わります。フローレンス滝には、シダが並ぶ崖に囲まれ、深いプールに水が落ちていく二重の滝があります。フローレンス滝は公園で最も多くの人が集まる人気の場所なので、訪問を午後遅くまで控えておくと良いでしょう。
ニトミルク国立公園
ニトミルク国立公園へは、ダーウィンから車で3時間ほど。ここには、ノーザンテリトリーの雄大で美しいスポットがいくつかあります。一番の見所は、13もの渓谷が連なる圧巻のニトミルク渓谷(Nitmiluk Gorge)です。ニトミルク渓谷のそびえ立つ砂岩の壁一帯は、息をのむような美しさです。サンライズ、またはサンセット・クルーズに参加したり、カヌーを借りたり、ヘリコプターに乗ったりなど、贅沢に遊び、忘れられない思い出を作りましょう。途中、おすすめの水場や滝がいくつかあります。レリン(Leliyn)(エディス・フォール(Edith Falls))が人気です。伝統的な所有者であるジャウィンとダゴメンの人々にとって重要な峡谷について学ぶことができるニトミルク・ビジター・センター(Nitmiluk Visitor Centre)へ立ち寄るのをお忘れなく。渓谷の崖の面に現れる先住民アボリジニの壁画について尋ねてみてください。
キャサリン
キャサリン(Katherine)は、ダーウィンからわずか3時間のところにあり、ニトミルク国立公園へのゲートウェイとして有名ですが、それだけではありません。ニトミルク(キャサリン)峡谷以外にもおすすめのスポットがたくさんあります。キャサリン・アウトバック・エクスペリエンス(Katherine Outback Experience)は、アウトバックの生活を紹介するショーで、生演奏と物語を融合させた馬と番犬のデモンストレーションが楽しめます。リラックスしたい人には、エルセイ国立公園(Elsey National Park)内にあるビター・スプリングス(Bitter Springs)をおすすめします。ここは天然の温水プール。近くには、同様に人気のあるマタランカ温泉プール(Mataranka Thermal Pool)もあります。次は、トップ・ディジ(Top Didj)での2時間半の文化体験で、この地域の先住民アボリジニの文化に浸ってみましょう。ツアーの間、トップ・エンド・アボリジナル(Top End Aboriginal)の芸術家マヌエル・パムカル氏から伝統的な絵画、武器、道具について学ぶことができます。そしてその後、自分で塗ったアート作品を家に持って帰れます。
キープ・リバー国立公園
キープ・リバー国立公園(Keep River National Park)は、ダーウィンからさらに750kmほど離れた場所にあります。ノーザンテリトリーの中でも最も遠くにある国立公園の一つです。距離はあっても心配はいりません。この公園はカナナラ(Kununurra)のキンバリー(Kimberley)の町から、車ですぐのところにあります。まずは、キープ・リバー・レンジャー・ステーション(Keep River Ranger Station)に寄り、公園の情報を集めましょう。準備ができたら、冒険のスタートです。毎週2回(火曜日と金曜日)、パークレンジャーが同伴する、午前中のグーランダラン(Goorrandalang)散策に参加することができます。周囲の2億5,000万年前の地質学的特徴を見て回ります。ジャルネム・ループ・ウォーク(Jarnem Loop Walk)では、渓谷や森林、先住民アボリジニの壁画が描かれた古代の岩のシェルターなどを散策して回れます。公園のキャンプ場に泊まることもできますが、カナナラへ戻れば、カジュアルなロッジからラグジュアリーなアウトバック・リトリートまで、豊富な宿泊施設の中から選ぶことができます。
ダーウィンの東側のおすすめ休暇スポット
カカドゥ国立公園
オーストラリア最大の国立公園、カカドゥ(Kakadu)には、湿地や滝、ビラボン(氾濫原)、絶壁が、数えきれないほどたくさんあります。ここの自然は本当に素晴らしく、その美しさを見に行くための方法はいくつかあります。遊覧飛行や四輪駆動車を利用して、公園内の最も素晴らしい2つの滝、ジム・ジム・フォールズ(Jim Jim Falls)とツイン・フォールズ(Twin Falls)を見に行きましょう。またはイエロー・ウォーター・クルーズ(Yellow Water Cruise)で静かなビラボン(氾濫原)を探索。見渡す限りの氾濫原やイリエワニを目にすることができます。カカドゥには、何千年も前にさかのぼる先住民アボリジニの壁画もあります。1.5kmのノーランジー・ロック・ウォーク(Nourlangi Rock Walk)を歩くと、複数の壁画を巡ることができます。カカドゥを楽しんだ後、もっと冒険を続けたい場合は、ネイチャーズ・ウェイ(Nature's Way)のルートを選び、他のアウトバックの町や国立公園を旅程に追加すると良いでしょう。
マリー・リバー地域
ダーウィンから車で1時間行くと、マリー(Mary)やアデレード川地域へ移動できます。ここでは、ジャンピング・クロコダイル・クルーズを楽しむことができます。クルーズは3つの会社から選べます。どのクルーズも、猛禽類が飛び回り、たくさんのワニが棲む水域を進みます。ここでは、ワニが水から飛び跳ねて、長いフックに吊られた水牛の肉を食べます。またアデレード・リバークルーズ(Adelaide River Cruises)も、とても素朴で楽しいオプションの一つ。自然を愛する兄弟ハリーとモルゴンによって運営されています。他には、アデレード・リバー・クイーン(Adelaide River Queen)やスペクタキュラー・ジャンピング・クロコダイル・クルーズ(Spectacular Jumping Crocodile Cruises)といったツアー会社があります。そしてダーウィンに戻る途中、10分ほど行ったところにあるのが、フォグ・ダム保護区(Fogg Dam Conservation Area)。この場所は、サギ、ジャビール、クロオウム、カワセミなどの鳥の群れが集まる湿地帯になっています。町に戻る前に少し、熱帯雨林の中をのんびりと散策してみましょう。
アーネム・ランド
アーネム・ランド(Arnhem Land)は、オーストラリアで最もワイルドで険しい風景の中にあります。ここでは、熱帯雨林、川、離島、そして流れる滝のあるそびえ立つ崖が旅行者を出迎えます。アーネム・ランドは4万年以上もの間、ヨルング族によって所有されてきました。古代と現代のアートを通して、彼らの豊かな文化を体験することができます。有名なインジャラック・アート(Injalak Arts)でアーティストの制作現場を見学して、本物の籠や絵画を買うのもおすすめです。次は、ガイド付きツアーでアーネム・ランドの広大な原生地域を体験してみましょう。フィッシングツアー、カルチャーツアーのほか、思い出に残る風景、自然のままの水路、野生動物を楽しめる自然ツアーもあります。アーネム・ランドを訪れるには、許可証が必要です。