Australian War Memorial, Canberra, Australian Capital Territory © Tourism Australia
キャンベラのおすすめ博物館、美術館、ギャラリー、劇場9選
キャンベラの豊かで多様な芸術、文化、歴史を通じて、オーストラリアを築いてきた人々の物語に親しみましょう。
原文:ラナ・ボグノヴィチ
首都キャンベラには、国内でも特に優れた博物館、ギャラリー、劇場があり、国の文化財も豊富にあります。誉れ高い傑作、戦時中の物語、活気に満ちたストリートアート、壮大な劇場など、キャンベラの博物館やギャラリーはまさに壮観と言えるでしょう。
オーストラリア国立美術館
場所:パークス(Parkes)
バーリー・グリフィン湖畔に建つオーストラリア国立美術館(National Gallery of Australia)は、美術ファンには見逃せない場所です。国内随一の美術館として、草間彌生などの芸術家の現代アート作品から、ゴッホ、ボッティチェリ、レンブラントの古典的な傑作まで、世界に名だたる作品の展示や展覧会が定期的に開催されています。先住民アボリジニおよびトレス海峡諸島民による芸術作品の世界最大のコレクションを鑑賞してから、外へ一歩出ると、湖を見下ろす印象的な彫刻庭園に驚嘆することでしょう。
国立ポートレート・ギャラリー
おすすめの時期
大御所から若手まで、オーストラリアの写真家による肖像写真を展示するリビング・メモリー:ナショナル・フォトグラフィック・ポートレート賞(Living Memory: National Photographic Portrait Prize)の開催時期に合わせて訪問することをおすすめします。
場所:パークス
国立ポートレート・ギャラリーでオーストラリアの有名人たちに対面しましょう。ここは、オーストラリアを現在の国家に形成するうえで大きな影響を与えた人々を心から称える場所です。アーティスト、ミュージシャン、政治家、スポーツ選手、芸能人、さらには王家の肖像画を含む魅惑的なコレクションは、その人物の偉業を伝え、オーストラリアの文化やアイデンティティに残した不滅の足跡について考えさせてくれます。
オーストラリア戦争記念館
見逃せない経験
戦没者名簿に載ったオーストラリア人を日替わりでしのぶラストポストセレモニー(Last Post Ceremony)をお見逃しなく。胸を打つこのイベントは、追悼エリア(Commemorative Area)で、毎日午後4時55分に開催されます。
場所:キャンベル
オーストラリア戦争記念館(Australian War Memorial)はキャンベラの見どころの一つであり、国のために命を犠牲にしたオーストラリアの男女、そして今日も奉仕し続ける人々を記念しています。記念中庭を散策してみてください。プールオブリフレクション(Pool of Reflection、内省の反射池)、エターナルフレーム(Eternal Flame、永遠の炎)、そしてオーストラリアの人々や動物を表す26の砂岩彫刻が点在する静かな環境です。中庭を囲む戦没者名簿(Roll of Honour)には、1885年以降に亡くなった10万2,000人の軍従事者の名前が刻まれており、来館者が敬意をこめて供えた赤いポピーで飾られています。
オーストラリア国立博物館
場所:アクトン(Acton)
オーストラリア国立博物館(National Museum of Australia)では、美しいアクトン半島に居ながらにして、オーストラリアの過去、現在、未来について知りたかったことすべてが学べます。素晴らしい収蔵品の数々を誇るこの博物館はすべての年代の来館者に最適で、お子様向けのインタラクティブな楽しみ方も用意されています。噴水、照明、創造的な造園が印象的な屋外エリア、ガーデン・オブ・オーストラリアン・ドリームズ(Garden of Australian Dreams、オーストラリアの夢の庭園)を散策するのもよいですし、ガイド付きツアーに参加してこの素晴らしい博物館についてより詳しく学ぶのもよいでしょう。
キャンベラ・ミュージアム&ギャラリー
場所:市内中心部
ロンドン・サーキット(London Circuit)にあるキャンベラ・ミュージアム&ギャラリー(Canberra Museum and Gallery、CMAG)は、この地域の歴史と文化を取り上げています。名高いノーラン・コレクションは、著名な芸術家、故シドニー・ノーラン(Sidney Nolan)が1974年に国に寄贈した140以上の作品で形成されています。キャンベラ・ミュージアム&ギャラリーは、オーストラリア政府に代わってコレクションを管理し、企画展を通じてノーランの仕事と生活にまつわるさまざまなことを伝えています。
ストリートアート
場所:キャンベラとその周辺
この街の美術館と比べると、キャンベラのストリートアートはややおとなしい印象ですが、確かに見る甲斐のあるものです。シティ中心部のトーカムウォル・レーン(Tocumwal Lane)は、かつてはゴミ箱だらけの取るに足らない裏路地でしたが、2015年のストリートアートパーティーで見違える姿によみがえり、今に至ります。ペトリー・プラザ(Petrie Plaza)を下ると、絵の具で塗られたベンチや壁、壁画に遭遇します。流行に敏感な地区、ブラッドン(Braddon)では、壁画や壁を飾る芸術作品に圧倒されるでしょう。それでも、ここで目にするアートのほんの一部にすぎないのです。
クエスタコン
場所:パークス
バーリー・グリフィン湖畔、国会議事堂の近くに建つクエスタコン(Questacon)は国立科学技術センターです。子供を念頭に置いて作られた施設ですが、誰もが、奇妙でありながら素晴らしい、奇抜な科学技術の世界を体験できます。好奇心を満たすインタラクティブな展示やデモンストレーションが盛りだくさんです。Qラボで科学実験を行い、火星の赤い風景を探索し、10,000匹を超える働きバチに近付き、クエスタコンの必見サイエンスショーである爆発実験を見学しましょう。
国立恐竜博物館
場所:シティから車で20分のゴールド・クリーク・ビレッジ(Gold Creek Village)。
キャンベラ版ジュラシック・パークともいうべき国立恐竜博物館(National Dinosaur Museum)で、恐竜が地球を歩き回っていた時代にさかのぼりましょう。先史時代の生物の常設展示としては全国最大です。地球の生命の進化について学ぶことができ、あらゆる年齢層が一日中楽しく過ごせます。骨格標本や壁画から、化石や模型にいたる見事なコレクションに加え、この博物館には、実物大の恐竜模型を使ったダイナソー・ガーデン(Dinosaur Garden)という大きな見どころがあります。
キャンベラ・シアター・センター
場所:市内中心部
ライブエンターテイメントをお探しならキャンベラ・シアター・センター(Canberra Theatre Centre)へお出かけください。シビック・スクエア(Civic Square)にあるこの施設は、1965年のオープン以来、キャンベラ地域随一の舞台芸術スポットとなっており、3つの会場であらゆる年齢層に向けた多様なショーが数多く開催されています。コメディからドラマ、音楽、ダンス、サーカス、キャバレーまで、あらゆる好みやジャンルに向けた公演やイベントがいつでも必ず見られるでしょう。シドニー・シアター・カンパニー(The Sydney Theatre Company)、オーストラリア・バレエ(Australian Ballet)など、名だたる出演者や舞台芸術機関もここで公演を行ってきました。