アルバニーと​デンマーク旅行ガイド

アルバニーからすぐ近くに位置するトルンディラップ国立公園（Torndirrup National Park）は、南極海の高波が岩の崖に打ちつける荒々しい海岸線を保護するように佇んでいます。張り出した展望台や遊歩道からは、ナチュラル・ブリッジやザ・ギャップなどの壮大な自然の驚異を眺めることができます。

1914年には約41,000人の兵士がアルバニーから出征しましたが、ナショナル・アンザック・センターは、彼らを記念するために建てられた施設です。見事な海の景色を望んだら、戦争の軌跡をたどるインタラクティブな展示で、当時の兵士たちについて学んでみましょう。

白い砂浜、ごつごつした岬、ターコイズブルーの海など、この地域にはオーストラリアでも最高のビーチがいくつもあります。家族連れに人気のミドルトン・ビーチ（Middleton Beach）のほか、印象的な花崗岩の岩に囲まれた人里離れた砂浜、リトル・ビーチ（Little Beach）も見逃せません。

アルバニーは数種のクジラの回遊ルート上にありますが、1978年、この基地を最後にオーストラリアの捕鯨は中止となりました。現在、アルバニーのヒストリック・ホエーリング・ステーション（Historic Whaling Station）では、クジラと歴史的な捕鯨産業をテーマにしたインタラクティブな展示が行われています。

キャッスル・ロック（Castle Rock）と呼ばれる巨大な露頭の上に伸びるグラナイト・スカイウォーク（Granite Skywalk）の上に立つと、世界の端に立っているような気分になります。3kmの急な坂道のハイキングですが、工学的傑作であるこの遊歩道からの眺望は息をのむほどです。

空中40mの高さにある吊り橋、バレー・オブ・ザ・ジャイアンツ・ツリートップ・ウォーク（Valley of the Giants Treetop Walk）で、空からの眺めを楽しみましょう。高くそびえるティングルの木々の素晴らしい景色を堪能することも、地表を歩いて自然遊歩道の散歩を楽しむこともできます。

アルバニーはシャルドネ、リースリング、ピノ・ノワールなどの品種で有名なグレート・サザン ワイン産地（Great Southern Wine Region）の中に位置しています。シングルファイル・ワインズ（Singlefile Wines）、フォレスト・ヒル・ヴィンヤード（Forest Hill Vineyard）、オランジェ・トラクター（Oranje Tractor）などに立ち寄り、冷涼性気候ワインの試飲を楽しみましょう。

アルバニーとデンマークは、ビールと蒸留酒をお好みの人にもおすすめです。プリンセス・ロイヤル・ハーバー（Princess Royal Harbour）横のグレート・サザン・ディスティリング・カンパニー（Great Southern Distilling Co）では、受賞歴のあるウライムバーナーズ・ウィスキー（Limeburners whisky）を製造しています。地ビールはボストン・ブリューイング・カンパニー（Boston Brewing Co）とウィルソン・ブリューイング・カンパニー（Wilson Brewing Company）が醸造しています。

デンマークはアルバニーから西に40分のところにある村で、ウィリアム・ベイ国立公園（William Bay National Park）への玄関口です。巨大な花崗岩の岩で囲まれたグリーンズ・プール（Greens Pool）でひと泳ぎしてみしましょう。狭い岩の隙間を縫うように進んで行くと、ターコイズブルーの水をたたえたもう一つの楽園、エレファント・ロックス（Elephant Rocks）にたどり着きます。

ビブルマン・トラック（Bibbulmun Track）は、パースとアルバニーを結ぶ全長1,000kmのハイキングコースです。アルバニー付近の区間は簡単に挑戦でき、海岸沿いの景色とともに、季節によってはクジラやワイルドフラワーも楽しめます。こちらの短いハイキングコースを試すこともできます。

1826年、ロキア少佐が帆船のブリッグアミティ号（Amity）でアルバニーに到着し、この地が西オーストラリア州で最初のヨーロッパ人入植地となりました。グレート・サザン博物館（Museum of the Great Southern）では、船のレプリカや歴史的建造物を見学できます。ここには、メナン・ヌーンガーの文化も紹介されています。